July Week 3, 2016
”IT Cosmetics Bye Bye Makeup”
イット・コスメティックス バイバイ・メークアップ
高級スパで働くようなフェイシャリストがよく指摘するのが、30歳を過ぎた肌には間違った洗顔がタバコと日焼けの次に悪いという事実。
間違った洗顔とは どういうものを指すかと言えば、
1. 洗浄力が強すぎたり、弱すぎたりするクレンザーの使用
2. 間違ったクロスやガジェットでの擦り過ぎ
3. 水質が悪い環境での洗顔
4. 洗顔の回数の多過ぎ
5. 洗顔後のケア不足
6. クレンザーを十分に洗い流していない等、クレンザーの使用法の誤り
7. 肌質や水質に合わないクレンザーを使用している
など、ただ顔を洗うだけの行為で こんなに間違いを犯すチャンスがあるのか と思うほどに問題点が列挙されているのだった。
でも洗顔は毎日、それも多くの女性が1日2回は行うものだけに、
その間違いの1つ1つが肌のエイジングに繋がるというセオリーは非常によく理解できるのだった。
幸い私はオイリー・スキンなので、洗顔によるエイジング・ダメージは少ない方。
間違った洗顔によるダメージが大きいのは やはりドライ・スキンで、
年齢を問わず 肌の乾燥を助長して、シワの原因を増やすだけでなく、肌の張りや弾力を失わせる要因になっているとのこと。
若くして張りの無い、平らな肌をしている人は、保湿よりも食事の栄養価と洗顔に問題があるとさえ言われているのだった。
洗顔料選びについては、メークの残留物が残るような洗浄力の弱いものを使い続けると、
残留物が毛穴を塞いだり、メークに含まれているケミカルが血流に入り込んで 体内で悪さをすることになるけれど、
だからといって洗浄力が強すぎるクレンザーを使うと、どんなモイスチャライザーよりも肌を最も有効に潤すことが
出来る自分の身体が作り出す脂分と それと共に肌の細胞に留まるはずの水分が取り去られてしまうのだった。
このため、ドライスキンにとって理想的なクレンジングと言われてきたのは、
オイルでメークを落として、そのオイルが肌に残っている状態で、クレンザーを使って洗顔をするというやり方なのだった。
私はと言えば、オイリースキンな上に、ファンデーションやコンシーラーは使わず、
日焼け止めとパウダーだけの使用なので 洗顔によって しっかりメークを落とすことよりも、
洗浄感を得たいというタイプ。
なので、過去2年に渡ってローダン&フィールズのリバース・ラインのクレンザーを欠かさずに使ってきたけれど、
昨今、夜用のクレンザーとして使い始めて、すっかり気に入っているのが今回取り上げたイット・コスメティックの”Bye Bye Makeup / バイバイ・メークアップ”。
同プロダクトの正式名称は、”Bye Bye Makeup 3-in-1 Makeup Melting Cleansing Balm /
バイバイ・メークアップ スリー・イン・ワン・メークアップ・メルティング・クレンジング・バーム”というもので、その名の通り
メークを溶かすように落としながら、クレンジング、保湿、栄養補給を行うプロダクト。
クレンザーではなく、バーム(軟膏)として開発された極めてユニークなプロダクト。
ソープやパラベンなどが含まれていないので、肌に優しく、セラムのような使い心地なのだった。
バイバイ・メークアップは、前述のようにバームなので泡立つような使い心地ではなく、
メークをしている場合はメークの上から、していない場合は顔を水で濡らす必要などなく、乾いた肌にほんの少量アプライするプロダクト。
人差し指の指先ですくえる程度の量で、ウォータープルーフのアイメークから 毛穴の奥の汚れまでを落としてくれるけれど、
スキンケア・プロダクトなので、肌のPHバランス、水分&脂分のバランスを保つ一方で、肌に栄養分を与えながら保湿効果をもたらす優れもの。
30秒から1分程度 顔全体をマッサージしてから、洗い流すか、タオルで拭き取るだけでOK。
水質が肌にとって理想的ではない建物や、環境に住む人は、タオルで拭き取るようにした方が、肌のコンディションが良くなると言われているのだった。
バイバイ・メークアップはメークをしない人にとっても理想的なクレンザーで、クラレソニックやフェイシャル・ブラシ&スポンジとの併用にも適したもの。
また全ての肌質にメリットをもたらすプロダクトでもあるのだった。
私の場合、何故このプロダクトを夜のみ使用するようになったかと言えば、バイバイ・メークアップで洗顔をしてから、
以前このセクションで取り上げた M-61 パワー・グロー・ピールを使用すると、
アイクリームだけをアプライして、モイスチャライザーやセラムは一切使用せずに眠って、翌朝、肌が生き生きしているのが感じられるため。
バイバイ・メークアップが自分の肌の脂分を取り去ることなく、日焼け止めやパウダーを洗い落としてくれる上に、
パワー・グロー・ピールがピーリング・プロダクトでありながら、不思議な保湿力を発揮するので、
そのバランスが肌にとても良い効果を与えているのが実感できるのだった。
肌質は人によって千差万別であるけれど、オイリー・スキンの私でさえ
クレンザーで 肌の違いを実感していることを思うと、
ドライ・スキンの人は、モイスチャライザーに投資をするよりも、まずはバイバイ・メークアップのような
クレンザーに変えてみることをお薦めするのだった。
執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。
丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。
FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に
ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。
その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。