Sep Week 4, 2018
”Gold Coin Jewerly as Assets "
”何かのときに最も役立つ!ゴールド・コイン・ジュエリー"


投資の専門家に言わせると、最も投資に向かないのがジュエリー。 実際にジュエリーは一流宝飾ブランド物であればあるほど ネームバリューとデザイン代が占める割合が大きいので、値段の中で占めるゴールドやダイヤモンドといった財産価値の割合が小さくなる上に、 常に供給が需要を上回っているので 「買う時は高く、売る時は安い」アイテムの筆頭。
ところがこれがゴールドという金属になると話は別で、ゴールドは歴史上最も価値が安定した投資対象。 私はそれを自らの経験で痛感していて、CUBE New YorkがCJのビジネスをスタートしたのは、ゴールドの1オンスが未だ300ドル代だった 2000年のこと。程なく「SATC」の影響でネーム・プレート・ペンダントを取り扱い始めたけれど、 どうしても出てしまうのがスペルミスによる不良在庫。使い道も再販手段も無いのでそのまま放置しておいたところ、 2010年になる頃にはゴールドの価格が3倍以上にアップ。その段階でネームプレートの不良在庫を売ったところ、 かなりの利益が出て 「こんなことなら、もっとスペルミスが多ければ良かったのに…」と思ったほどなのだった。
8月3週目のキャッチ・オブ・ザ・ウィーク「ファッションは財産か?、消耗品か?」にも書いたけれど、 身に着けるものの中で 中古品でも価値が落ちない唯一のものがゴールド・ジュエリー。 余計なダイヤモンドの装飾や、ブランド名にお金を払っていない限りは、中古品でも元が取れるけれど、 その理由は ゴールドというものが ある程度の上下動はあっても、その価値と価格が歴史的、世界的に保証されているため。 これは言い換えれば いつの時代にも、何処の国でも 需要と供給のバランスが崩れないことを意味しているのだった。




今や世界各国で通貨が不安定になってきているけれど、そんな国々で価格がアップしているのがゴールドとコイン。 自国の通貨であるリヤルの価値がどんどん下がっているイランでは、国民が通貨の替わりに手持ちのジュエリーを使い始めたことが伝えられているけれど、 実際にキャッシュが使えないような状況下で、世界共通で取引が出来るのがゴールド。 その重さと、ゴールドの純度、相場さえ分かれば、誰にでも公平な価格で取引が可能なのだった。 そもそもゴールドはメルティング・ヴァリューと言う、溶かした状態のゴールドの分量で価値が決まるので 5年間身に着けていたペンダントや10年間愛用したブレスレット等の中古品でも、 時代遅れで悪趣味なデザインでも、その価値には影響ナシ。汚れても、傷がついていも ゴールドの分量がその価値となるのだった。
そんなこともあって、私だけでなく世の中の一部が再び「何かに備えて」という理由で注目し始めたのがコイン・ジュエリー。 というのもハイパー・インフレの国に行くことはなくても、自然災害やハッキングが起こるなどして、クレジットカードが使えず、 銀行のキャッシュにもアクセスできないような事態が生じた場合に、お金に代わる物を身に着けておくのは現代人のセキュリティの1つ。 そうなると時計やジュエリーになるけれど、安い時計は財産価値が無い一方で、パテック・フィリップでは高過ぎて 支払いには使えない訳で、やはり手っ取り早いのがジュエリー。ジュエリーは刻印を見れば14K金か18金か直ぐに分かるので、 価格が調べ易いという利点があり、14Kの場合は重さの58.5%が金の分量で、18Kならば75%。
アメリカ社会で最も一般的なのは14Kで、私自身が日頃から身に着けるジュエリーも14Kを選ぶけれど、 それは何故かと言えば ゴールドというのは熱で溶かせるほど柔らかい金属。そのためゴールドの純度が高いと 日常生活の中の摩擦や、 水の使用でどんどん摩耗していってしまうため。 事実、私は20代の頃に毎日つけていた18Kリングが、ビックリするほど細くなってしまった経験があるけれど、 18Kのジュエリーは手を洗ったり、シャワーを浴びたり、荷物を持つ度に 僅かずつながら確実に減っていってしまうのだった。
その一方でどうしてコイン・ジュエリーが昨今 見直されているかと言えば、 ゴールドの重量や純度が一般に広く知られているだけでなく、取引価格までもが簡単に分るので、 言わばお金を身に着けているのと同じこと。 そのため物々交換でも損をしないだけでなく、「ゴールド・コイン=金の通貨」という信頼性が利点になって、 受け取った側が再販しようとした時に買い叩かれる可能性がある結婚指輪や婚約指輪よりも、 遥かに取引をしてもらえる確率が高いのは、歴史的にも立証されている事実なのだった。






かく言う私は、ゴールド・コイン・ジュエリーは長年に渡ってOn&Offで愛用しているけれど 実はつい最近まで 自分のジュエリーのコインのヴァリューを知らなかったという情けなさ。 それほどまでに今までは純然たるジュエリーとして着けていて、万一の時の事など全く考えていなかったけれど、 今や時代は変わりつつあるのは誰もが実感するところ。
一般にゴールド・コインを買うのは投資目的の人々と、コイン・コレクターに分れるけれど、 コレクターにとって価値があるコインというのは、レアな切手と同じで収拾家の間での需要と供給のバランスで 高額で取引されることはあっても 投資とは区別されるもの。 投資対象として購入する場合には、写真右のように きちんと ケースに入って封を切らない状態にしておくのが通常。というのはコイン投資の世界では ケースから取り出さないBU(Brilliant Uncirculated)というステータスが完璧なコンディションを意味していて、 それによって価値がアップするのだった。

よく知られるゴールド・コインには、写真下左側のアメリカン・ゴールド・イーグル・コイン(一番左が表で、左から2番目が裏)や、 右側カナダのメープルリーフ・コイン(右から2番目が表で、一番右が裏)があるけれど、 メープルリーフ金貨が純度99.99%、24Kの純金で、表にその重量と純度を示す9999の文字がフィーチャーされているのに対して、 アメリカン・ゴールド・イーグル・コインは その純度が91.7%(厳密には91.67%)、22カラットのゴールドで、 コインの重さが裏に記載されているデザイン。写真上のオーストリア政府が発行するウィーン金貨については、 コインの裏側にコインの重さとゴールドの純度9999が記載されているのだった。
現在発行されている最大サイズのゴールド・コインは、発行元が何処の国であっても1オンス。次いで1/2オンス、1/4オンス、 最も小さいものが1/10オンスで、ゴールドの重さに応じて コインのサイズが小さくなっていくのは当然のこと。 でも直径や厚みには世界統一規格がある訳ではなく、発行元のデザインによって 直径にして2ミリ前後の違いが生じるのだった。

他にゴールド・コインとして有名なものには、クルーガーランド・コインや米国版24K純金コインである アメリカン・バッファロー・コイン等があるけれど、ジュエリーとしてつける場合にアメリカで人気が高いのはアメリカン・ゴールド・イーグル・コイン。 これはデザインを気に入って選ぶ人が多いと言われるけれど、ジュエリーとして着ける場合の摩耗を考えると、 24Kの純金よりは、22Kで抑えておいた方が賢明と言えるのだった。
でもコインをジュエリーとして付ける場合、フレームを付けて その金具でチェーンに装着するので、 フレームがコインの摩耗を防ぐ役割も果たしてくれるのだった。 したがってフレームは14Kにする方が賢いチョイスで、チェーンも14Kにした方が妥当。 というのも、コインは他のペンダント・ヘッドに比べて若干重量があるので、 ループとチェーンの摩擦でゴールドが失われることを考慮すると、18Kでは勿体ないように思うのだった。






私が今の段階では勧めないのはプラチナのコインで、それというのも プラチナはゴールドより高いという既成概念とは裏腹に、過去2年ほどゴールドに比べて安価になってきているため。
更に私が勧めないのが写真上のようにコイン・ジュエリーのフレームに細かいダイヤをあしらってゴージャスに仕上げること。 何故かと言えば、こうした小さいサイズのダイヤ、特にパヴェに用いられるようなサイズのダイヤは 売ろうとすると価値がゼロになるだけでなく、それを除去する手間賃を請求されるケースがあるため。 CUBE New Yorkのジュエリーの製作を担当しているニューヨークのダイヤモンド・ディストリクトには、 1カラット以下のダイヤに鑑定書を出す真っ当なジュエラーは居ないことからも分かる通り、 ダイヤモンドは1カラットのサイズで初めてまともな価値が認められるもの。
とは言っても その石にClarity 、Color、Cut の3Cと呼ばれるランク付けがあるだけでなく、 今ではコンフリクト・フリー(非人道的な政治が行われる生産国のダイヤではないという意味)のダイヤしか 取引しない業者もいるだけに、素人に価値が分からないだけでなく、プロの間でも買い取り価格が大きく異なるのがダイヤモンド。 しかも宝石というのは「買う時は潤っていて、売る時はお金が無い」という偏見が世の中に強いだけに、足元を見られた価格が付くのが宿命なのだった。
CUBE New YorkがCJのセクションで本物のダイヤを扱わないのも、通販で紛失した場合のダメージが大きいこともあるけれど、 私自身がゴールドにお金を払う価値はあっても、ダイヤにはさほど無いと考えている部分も大きいのだった。 CJで唯一本物のダイヤモンドをセットしているのは、ネーム・プレート・ネックレスであるけれど、 前述のようにパヴェサイズのダイヤは売り物にならないとあって、その買値も CJのセクションで使っているシミュレーテッド・ダイヤモンド と 変わらないからなのだった。
もちろん、ダイヤも1カラット以上のフローレス・クォリティの原石であれば、投資対象になるのは言うまでもないこと。 ダイヤのリングよりも、ダイヤとリングを別々に販売した方が 売値が高くなるので、このことからもデザイン代やブランド名でお金を無駄にしていることが理解できるのだった。 加えて「ダイヤモンドは傷つかない」というのは全くのウソで、ダイヤは天然鉱石の中で最も固いだけであって、 キズもつくし、サイズが小さい物は砕けたりもするもの。 前述のようにゴールドは傷がついても価値が変わらないけれど、ダイヤの場合は小さな傷でもその価値が激減するのだった。

最後に先週のキャッチ・オブ・ザ・ウィークの「ただの紙になってから気付くのでは遅い! お金の本当の意味と価値 」 でも書いたように、経済の先行きを危ぶむ人々の間で ゴールドと共に持てはやされているのがビットコイン。 アメリカではビットコインでゴールドを購入することが可能なので、ビットコインで上げた利益をドルに替えず、 それでゴールドを購入する人々が少なく無いのが実情。 すると投資対象がシフトするだけなので、余分な税金を払わなくて済むというメリットがあるのだった。



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執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。

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