Nov. Week 4, 2018
”Experience Gift Choice & Gold Coin FAQ"
”エクスペリエンス・ギフト&ゴールド・コインFAQ"


アメリカは今週木曜日に年間最大のホリデイであるサンクスギビング・デイを控えているけれど、 その翌日がホリデイ商戦の事実上の初日となるブラック・フライデー。 でも2週間前のキャッチ・オブ・ザ・ウィークでも書いた通り、今年はブラック・フライデーを待たずして ホリデイ商戦がスタートして、2018年のギフト・トレンドの目玉になっているのが エクスペリエンス・ギフト。
ミレニアル世代を中心に 人々のファッションへの関心が薄れ、 電子機器は行き渡り、物への関心がどんどん希薄になってきている一方で、 旅行やアドベンチャー、変わった体験を家族や友人と楽しんで、それをソーシャル・メディアを通じて シェアすることに価値を見出す人々がどんどん増えている結果、 同じギフト・カード(商品券)を贈る場合でも、ショッピング用ではなく、 特定のエクスペリエンスのギフト・カードが非常に増えていて、 今年は前年比30%アップの売り上げが見込まれているのだった。
具体的にそのエクスペリエンスがどんなものかと言えば、ニューヨークの場合は ヘリコプターの夜景ツアーやハドソンリバーのヨット・クルーズ、 TV版の「セックス・アンド・ザ・シティ」にも登場した トラペーズ(空中ブランコ)のクラス、メトロポリタン美術館の開館前のプライベート・ツアー、 高級スパのトリートメント、イレブン・マディソン・パークのような高額レストランでのディナー、高額ワインのテイスティング、 もしくはガラス陶芸のクラスなどが選ばれる傾向にあるとのことなのだった。





高額のバジェットがある人はアフリカのサファリ・ツアーやエキゾティックなリゾート地へのヴァケーションが ギフト・アイテムになるようだけれど、バジェット100ドル以下で大人気かつ大好評になっていると言われるのが 写真上2段、下2段のサンフランシスコの女性シェフ、 アリス・ウォーターズのマスタークラス。
マスタークラスは高画質のオンライン・レクチャーで、料理だけでなくサミュエル・L・ジャクソンやヘレン・ミレンが演技を教え、セリーナ・ウィリアムスがテニスを、 ロン・ハワードが映画の製作について、アニー・リーボウィッツが写真について、クリスティーナ・アギレラが歌唱について、 フランク・ゲーリーが建築について、マーク・ジェイコブスがファッション・デザインについて、 ダイアン・フォン・ファーステンバーグが自らのブランドの構築について、と様々な分野の第一人者による オンライン・レクチャーをオファーしているウェブサイト。
中でも「ファーム・トゥ・テーブル」のコンセプトを最初に実践したシェフ、アリス・ウォーターズのホーム・クッキングのレクチャーは、 自分の食生活を見直して 改善するきっかけになると言われるもの。 私自身、オーランドにある彼女のレストラン、シェ・パニースを訪れてからというもの彼女の大ファンで、 美しく新鮮な食材の持ち味をシンプルなクッキングで 存分に生かす彼女の調理法と 胃に優しく 消化に負担が掛からず、栄養素が身体に吸い込まれるような料理、 そして食材を愛しむと同時に、それが育つ環境にまでこだわる彼女の姿勢を尊敬しているだけでなく、 「人間の毎日の食生活はこうあるべき」と心から思っているのだった。
私はアリス・ウォーターズの料理本を読んで以来、冷蔵庫に入っている野菜が実は生きていることを学んで、 そのカットのし方にも気を付けるようになったほどで、彼女のサステイナブルで 食材の生命を重んじるクッキングには 自然の生態系の中に生きる人間としての理性や謙虚さが感じられるもの。 その彼女が季節に合わせた食材選びから、メニューの組み立て、キッチン・ツールの選び方、 そしてパントリーの構築や、おもてなしのし方までをレクチャーするのがこのクラスで、 90ドルというお値段は大バーゲン。 画像も美しく、 見ているだけで内臓が浄化されるようなレクチャーで、調理自体はとても簡単なだけに 料理が苦手な人にでもお薦めと言えるのだった。







アリス・ウォーターズ以外で、マスタークラスの目玉になっているのがニューヨークのミシュラン三つ星のパー・セ、 ナパのフレンチ・ランドリーのシェフ、トーマス・ケラー(写真上左)のレクチャー。 マスタークラスにはトーマス・ケラーのレクチャーが2つあって、1つは全般的な調理のビデオでこちらは見ている分には 楽しいもののエクスペリエンスとして実践するには敷居が高すぎる印象。 それもあってかギフトとして人気が高いのが 彼が肉という食材のみに絞って、ソースの作り方を含む調理法をレクチャーしているクラスで、 これは肉好きであったら見ているだけで倒れそうになるくらい魅力的な映像。
一流レストランのシェフでありながら、意外にもクッキングの失敗や間違いに寛容なのがトーマス・ケラーで、 彼曰く、美味しいものを料理するために必要なのは忍耐。 その言葉通り、肉を焼き上げる工程へのこだわりは技術よりも手間。 でも惚れ惚れするような肉料理の数々を見ると、トライせずにはいられないのが彼が伝授するテクニックの数々。
私はトーマス・ケラーというシェフは、パー・セで味わった食事の印象から 決して自分の好みではないと思ってきたけれど、 このビデオ・レクチャーで かなりその考えを改めているのだった。
マスタークラスでは他にカリフォルニア・キュジーヌのキングと言われるウルフギャング・パックや、クロナッツで有名なドミニク・アンセル等も レクチャーを行っていて 1クラスは90ドルであるけれど、 180ドルを支払うと 全てのカテゴリーの全てのクラスにアクセスできるようになっているのだった。 唯一 評判が悪いのは、ノーベル経済学賞を受賞したポール・クルグマンのエコノミー&社会学のクラスで、 彼はかつて「インターネットは2005年にはファックス・マシンと同じ程度の影響力しか持たないだろう」という当て外れな予言をしたことで知られる人物。 それからも分かる通り、彼の予言はことごとく外れることで知られており、彼のマスタークラスのレクチャーだけは ありとあらゆるレビューで酷評されているのだった。
以下のリンクからアリス・ウォーターズとトーマス・ケラーのプレビューが見られます。 英語ですが クラスの内容やフィロソフィーが分かり易いビデオになっています。

https://www.masterclass.com







私は自分が受け取るギフトは以前から、食べたり飲んだりして無くなるもの、花のように枯れて捨てられるもの、 そうでなければチケットやギフトカードのように嵩張らず、自分のエンターテイメントとして使えるものを好むけれど、 もし物でリクエストしなければならないとしたら、現在選ぶのはどんなに小さくてもゴールド・コイン。 CUBE New Yorkでもコイン・ジュエリーを扱い始めているけれど、ゴールド・コインというのは たとえお客様からのご注文のコインで自分のものでなくても、手に持っただけで「これが本当の財産というもの!」という不思議なセンセーションがあって、 ゴールドが何千年にも渡って世界中で価値を認められ、そのヴァリューを保ってきたという意味を実感出来るもの。 なのでこれからは世界中の通貨がどうなるか分からない時代なだけに、私はゴールドのヴァリューが今一つ理解できないという人には、 一度ゴールドのプレートでもコインでも、純金の個体を実際に手に取ってみることをお薦めする立場。
そのゴールド・コインについて良くお問合せを頂くのが、何故22Kのアメリカン・イーグル・コインと、24Kのカナダのメープル・コインのお値段がほぼ同じ、 時にアメリカン・イーグルの方が高額になるのかという疑問。 確かにジュエリーであれば、含まれている金の量でお値段が決まるけれど、コインの場合はコインの取引価格がその価値になるので、 ゴールドの分量に関わらず、取引価格が高いコインの方が価値があるのだった。 したがって私はカナダのメープルコインやオーストリアン・コインよりも、少なくともここ暫くは投資対象でもコイン・ジュエリーとしてでも アメリカン・イーグル・コインを薦める立場。
それとコインには偽物は無いのかというお問合せも頂くけれど、2008年のリセッション時にゴールドの価格が一気にアップした際に、 中国から偽のゴールドの延べ棒が本物に交じって入荷してニューヨークのダイヤモンド・ディストリクトで大問題になった事件があって、 以来 業者はゴールドのコンポジションをチェックするスキャナーを導入していて、コインのように 発行国の造幣局が毎年の発行数をコントロールしているものでも取引段階でスキャナーに掛けられるので、 きちんとした業者から購入している限りは偽物の心配は皆無。
実は私は数年前に購入したシャネルのコインをあしらったチェーンベルトをつい最近リセール・サイトで売却したばかりであるけれど、 当時そのベルトに支払ったお値段は1300ドル以上で税込みでおそらく1500ドル。でもコミッションを取られた後のその再販利益は 10分の1以下。 それがゴールド・コインであった場合には、売った場合に利益が出ていたわけで、 同じコイン・アクセサリーなら シャネルという名前ではなく、ゴールドの価値に支払っておくべきだったというのは苦い教訓。 これから景気動向が悪化して、株価が下がれば下がるほど上昇するのがゴールドの価値。 なので景気の先行きを危ぶむ私にとって最も貰って嬉しいホリデイ・ギフトはゴールド・コインであるけれど、 もちろんそれが延べ棒だったら更に喜びが倍増するのだった。


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執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。



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