
”へヴン・ビー・ヴェノム・マスク”

私の女友達が初夏にロンドンに行った際に買ってきたのが、この”へヴン・ビー・ヴェノム・マスク”。
凄く良いとは聞いていたものの、米国で手に入るかどうかが その時点で定かではなかったので、
あまり関心を示さずにいたのだった。
でも先日、その友人に久々に会ったら 肌がツヤツヤ、ピカピカしていて、思わず何をやっているのか尋ねたら、
狂信的に へヴン・ビー・ヴェノム・マスク を使っているという答えが返ってきたのだった。
へヴン・ビー・ヴェノム・マスクは 今はアマゾン・ドット・コムでも扱っているとのことで、
早速私もトライしてみることにしたけれど、購入に際しての友人のアドバイスは以下の3点。
- 他のブランドのビー・ヴェノム・マスクでは同じ効き目が無い
- へヴェムには、同名の安バージョンのマスクがあるけれど、ボトルのロゴが黒いブラック・ラベルの方が、お値段が倍でも効き目は4倍以上(科学的な根拠に基づかない、 私の友人の感想)
- ケチって 小さいサイズを購入すると、結果的に絶対にハマるので、割高になる
このアドバイスを忠実に守って、マスクを購入しようとしたけれど、何とこのマスク、
小売価格が343ドルという、マスクとは思えない、とんでもない高額ぶりで、税込み価格は373.44ドル。
でも仕事柄、ビューティー・プロダクトを試すのを 趣味と生き甲斐にしている私としては、
友達の内側から光を発しているような肌の輝きが羨ましいこともあって、早速オーダーすることにしたのだった。




へヴンの創設者、デボラ・ミッチェルは、今ではイギリスのスキンケア・スペシャリストの第一人者と呼べる存在。
ロンドンにある彼女のサロン、ヘイル・クリニックのフェイシャルは、ウェイティング・リストに名前が連なっており、
そのセレブリティ・クライアントは、ヴィクトリア・ベッカム、カイリー・ミノーグ、ミッシェル・ファイファー、グウィネス・パルトロー、
元「アメリカン・アイドル」のジャッジで、プロデューサーの
サイモン・コーウェルなど、幅広いアピールを誇っているのだった。
彼女の最初のセレブリティ・クライアントは、デュラン・デュランのギタリスト、アンディ・テーラーの妻、トレーシー・テーラーで、
彼女が、デュラン・デュランのバンド・メンバーの妻たちをどんどん紹介していったのが、セレブリティ・クライアントが増えたきっかけだったとのこと。
でもデボラ・ミッチェルの最も有名なクライアントは、チャールズ皇太子夫人であるカミラ・パーカー・ボウルズで、
彼女は2005年からのクライアント。
イギリスでは 彼女がボトックス無しに、年々肌を若返らせている様子に、徐々にメディアが注目していたという。
加えて カミラ夫人のアドバイスで、キャサリン・ミドルトンも、ロイヤル・ウェディング前から、
ヘイル・クリニックで1回165ポンド(約2万3000円)のフェイシャルを行い、へヴンのプロダクトを使い始めたことから、
”へヴン・バイ・デボラ・ミッチェル”は、さらに大きなパブリシティを獲得したのだった。
実際のところ、私が高額でも同プロダクトをトライしようと思ったのは、友人の肌のツヤをもさることながら、
写真で カミラ夫人の肌の違いをチェックしたことも大きかったのだった。
写真下は、2005年と2010年の夫人の顔であるけれど、5年の間に確実に若返っているのが夫人の肌。
もちろん、2010年の写真の方がライティングが良いので、血色が良く見えるのは当然であるけれど、
それでも確実に肌に張りが出て、シワが減っているのが見て取れるのだった。

ビー・ヴェノムとは 蜂の毒という意味で、ヴェノム(毒)はボトックスに始まって、韓国でもスネーク・ヴェノムのプロダクトが
流行している通り、今やビューティー業界で注目されているアイテム。
へヴンのビー・ヴェノム・マスクに含まれている 蜂の毒は、ニュージーランドのオーガーニックの養蜂場から
直送されてくるもので、スネーク・ヴェノムなどより遥かに採取が難しいこともあって、
1オンス(28.35グラム)当たり、27,000英国ポンド(日本円にして約368万円)という超高級品。
友人お薦めのブラック・ラベルは、このビー・ヴェノムンがハイ・コンセントレーションになっている分、
お値段も、効果も高くなっているのだった。
では蜂の毒が肌にどんな形で効果をもたらすかといえば、そのプロセスは以下のようなもの。
- ビー・ヴェノムを肌にアプライすると、皮膚が蜂に軽く刺された症状を察知する
- それに身体が本能的に反応して、蜂に刺されたと思われるエリアに血流が向かい始める
- そのリアクションによって、自然にコラーゲンやエラスティンを生み出す反応が そのエリアで起こる
- コラーゲンが皮膚組織を強化し、エラスティンが肌に弾力と張りをもたらす一方で、ビー・ヴェノムの軽い毒性がボトックスのように筋肉をリラックスさせる
- ビー・ヴェノムから抽出されたアパミンが、脳に対して ポタシウムをスピーディーにそのエリアに供給するように指令を出す
要するに、肌の組成、再生のプロセスは、若い肌であれば、その弾力や滑らかさ、血色の良さを保つだけの活動が、
スピーディに行なわれているけれど、それはエイジングによって徐々に衰えるもの。
それを 蜂に刺されたという 緊急事態を装って、脳や血流、肌の組織にシグナルを送ることによって、
その効率とスピードをアップさせるというのがこのセオリー。
その結果、肌のシワが改善され、肌の弾力や血色が改善されるのはもちろん、日差しによる肌のダメージやシミも改善するのが
ビー・ヴェノムなのだった。


ビー・ヴェノム・マスクは、へヴンのシグニチャー・プロダクトで、へイル・クリニックにおけるフェイシャルの効果を
自宅で もたらせると言われるもの。
マスクとは言いながらも、オイリーなモイスチャライザーのようなテクスチャーで、
実際にモイスチャライザーの上からも使用するという不思議なプロダクトなのだった。
驚いたのは同プロダクトは、高額にも関わらず、
外箱も使用に際する説明書も無し。マスクのボトルに書いてあるのは、原料のリストのみで、
いかにもサロンでインストラクションを仰いでから購入するというタイプのプロダクトなのだった。
でも、私は友人が既に同プロダクトのエキスパートなので、
使用法を伝授してもらったところ、それは以下のようなもの。
- 朝晩、マスクを顔全体に伸ばして、20分放置してから洗い流す。
- その後、普通にスキンケアをする
- モイスチャライザーの後に、もう一度、マスクをごく少量、顔全体に伸ばす
- 朝は、この後から普通にメークをする。メークの上からマスクをアプライしてもOK
私の友人は、朝晩の洗顔の前にマスクをアプライして20分置くそうだけれど、起床後にすぐアプライすれば、
朝の忙しい時間でも、さほど苦にならないとのこと。夜はメークを落としてからのアプライとのことであるけれど、
どちらのケースでも、一度トーナーで肌の汚れを拭き取ってからのアプライ。
夏は、日焼け止めを多目に使う上に、肌が汗などで汚れた感じがするので、夜だけ一度軽く洗顔してから使用していたとのこと。
でも彼女の友人は、朝晩洗顔の後にマスクをアプライして、20分置いて、マスクの洗い流しは水のみで行なっているとのことなのだった。
どちらのケースでも、スキンケアの後にもう1度マスクをアプライするので、洗い流しに洗顔料を使う、使わない の違いは、
効果に影響しないようなのだった。
また、ネット上のレビューによれば、20分置くというプロセスは、1日1回でも効果が望めるそうで、
特に、それほど エイジングが進んでいない肌だったら、それで十分とのこと。
でも、マスクをスキンケアの後にアプライするのは1日2回やった方が効果が出るようなのだった。
何故洗い落とすために開発されたマスクを あえてスキンケアの後にアプライするかと言えば、
デボラ・ミッチェルのプロダクトには ビー・ヴェノムが多目に含まれているため、皮膚組織へのインパクトは 肌にダイレクトに塗った状態で、 20分放置するのが
最も効果的なコンディション。
でも日中や、夜眠っている間に、その効果を持続させながら、肌の若返りを促進するためには、少量をインダイレクト、すなわち間接的に浸透させるのが
適切とのことで、それがトーナー、セラム、ジェル、モイスチャライザーといったスキンケア・プロセスの後に、
マスクをごく少量アプライする理由とのことなのだった。
ビー・ヴェノム・マスクのボトルは50ml入りで、さほど大きくはないけれど、マスクの伸びが良いだけに、顔全体に伸ばしても、非常に少量の使用。
分厚く塗ったところで、効果が高まるものではないので、多目に使用するメリットは全く無いのだった。
したがって、50mlでもかなり使いでがありそうなのがこのマスク。
私は、使用を始めてまだ数日だけれど、一晩眠って肌が滑らかになったのは明らかに実感出来ること。
使い心地は、不快な匂いなどもなくて、良好で、私はかなりのオイリー・スキンであるけれど、
驚いたのは 脂っぽいビー・ヴェノムを顔全体に伸ばした方が、日中のオイルの分泌が少ないということ。
さらに顎のエリアに出来ていた細かいアクネが、一晩で改善されたのにも驚いてしまったのだった。
人によっては、マスクとして使用する際に、軽い痺れのような感覚を味わう場合もあるようだけれど、
私の場合は、そういった感触は味わっていないのだった。
このマスクを使っている私の友達は、肌を周囲に褒められるようになったのは、大体使用を始めて3週間〜4週間後と言っていたけれど、
やはり彼女も、使用を始めて1日目で効果を実感したことを語っていたのだった。
なので、私も3週間〜4週間後に、友人のような肌のグローが出てくるのを心待ちにしているのだった。
CUBE New York では、ビー・ヴェノム・マスクの取り扱いを開始いたしました。
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執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。
丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。
FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に
ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。
その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。