June Week 2, 2019
”Croiffle, The Latest Croissant Hybrid & More"
最新のクロワッサン・ハイブリッド、”クロワッフル” + More
数年前からフード業界がソーシャル・メディア上でバズを生み出すために取り組んできたのが2つのフードを組み合わせたハイブリッド・メニュー。
特にクロワッサンは、ドーナツと組み合わせたクロナッツ(写真下中央)がメガトレンドになったり、マフィンと組み合わせたクロフィン(写真下右)がインスタグラムで人気を集めるなど、
ハイブリッド・メニューになり易いアイテムであるけれど、
一番最初に世の中に登場したクロワッサンのハイブリッドと言われるのは、マンハッタンのシティ・ベーカリーの
プレッツェル・クロワッサン(写真下左)。
そして最新のクロワッサン・ハイブリッドとして既にとレンディングになっているのがゴディバ・カフェがクリエイトするクロワッフル。
その名の通りクロワッサンとワッフルを組み合わせたメニューなのだった。
ゴディバ・カフェは、ゴディバが従来のチョコレート・ブティックとは別にこれから全米で展開を予定しているカフェ・ベーカリーの業態。
アメリカ初の店舗はニューヨークのミッドタウンに2019年4月にオープンしたばかりで、年内にニューヨークにあと10軒がオープンする見込みで、
いずれは全米に400店舗、全世界で2000軒の展開が予定されているのだった。
チョコレートの販売はトリュフのみで、メイン・メニューはチョコレート風味のコーンでサーヴィングされるソフトクリーム、ホット&アイス・チョコレート・ドリンクに加えて
クロワッフルを含むベイクド・グッズのバラエティ。マフィン、ワッフル、クロワッサン 、クッキーなどがショーケースに並んでいるのだった。
ゴディバはベルギーのショコラティエとあって、ベルギー発祥のワッフルを加えるのはナチュラルなチョイスであるけれど、
ベイクド・セクションでの人気のアイテムの1つがラヴァ・ケーキ・クッキー。これは内側にトロッととろけるチョコレートを詰めたクッキーで、
食べる直前に軽く温めると更に美味しく味わえるのだった。
ゴディバ・カフェの名物になっているクロワッフルは、オーダーを受けてから焼き上げるメイド・トゥ・オーダー。
スタッフィングにはチーズ、ハム&チーズ、ダーク・チョコレート、ミルク・チョコレート等のヴァラエティがあり、
それらの中身をクロワッサンに挟んでオーブンで軽く焼き上げるのがファーストステップ。
そしてそれをワッフル・メーカーでプレスして焼き上げて出来上がり。
すなわちワッフル・メーカーさえあれば自宅でも作れるけれど、
カリっと焼きあがったクロワッフルの食感や風味に熱で溶けたスタッフィングが見事にマッチする美味しさ。
使われているクロワッサンは空気が沢山入ったタイプではなく、比較的しっかりしたドウを用いているので、
手に持った感触は普通のワッフルよりもずっと重たい印象。
焼きあがるとボール紙のパウチに入れてくれるので食べ易く、テイクアウトの場合も直ぐに冷めないように工夫されているのだった。
メディアがベストに挙げているのはハバーティ、スイス、グリエの3種類のチーズを挟んだクロワッフルで、
カフェのアイテムは全てゴディバのエグゼクティブ ・シェフ、ティエリー・ミュレが考案したメニュー。
彼はオバマ前大統領のために腕を振るったこともあるベルギーのセレブシェフ。
ゴディバ・カフェではもちろんグルメ・コーヒーも味わえて、特にこだわっているのがカフェモカ。
ラテン・アメリカからの豆のブレンドにホイップ・クリーム、ダークチョコレート、ココアがバランス良くミックスされて、
グルメコーヒー店が多いミッドタウンの中でも格段に高い評価を得ているのだった。
Godiva Cafe
560 Lexington Ave. at 50th Street; 212-980-9810
さてそれとは別に私が少し前にトライしたのが、日本でトレンディングになっていたスフレ・パンケーキの
タイヤキNYCヴァージョン。タイヤキNYCと言えば、タイヤキのアイスクリーム・コーンでソフトクリームをサーヴィングしてインスタグラムで
メガトレンドを生み出し、今でも行列が出来るチャイナタウンの大人気スポット。
スフレ・パンケーキをアメリカで初めてメニューに加えたのがタイヤキNYCで、様々なメディアが取り上げたこともあり、
今やインスタグラムではこちらの方がトレンディング。
焼き上げるのに15分以上を要するとあって、金曜〜日曜の午前11時〜午後2時までの限定メニュー。
お値段はパンケーキ2枚で8ドル、追加は1枚につき3ドル。トッピングは2種類で、人気が高のはメープル・シロップ、ホイップ・クリーム、バターという
トラディショナルなトッピング。もう1種類はグリーン・ティーのクリームソースで、どちらにもミニサイズのタイヤキが付いてくるのだった。
私がトライしたのはメープル・シロップで、パンケーキは本当にフワフワ。普通のパンケーキよりずっと軽くて食べ易いけれど、
とにかく長いのが待ち時間。
多くの人はソフトクリームをオーダーして、それを食べながらパンケーキの出来上がりを待つ傾向にあるけれど、
それをやったら恐ろしい分量の糖分が体内に入ることになるのだった。
Taiyaki NYC
119 Baxter St New York, NY 10013
執筆者プロフィール 秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。 Eコマース、ウェブサイト運営と共に、個人と企業に対する カルチャー&イメージ・コンサルテーション、ビジネス・インキュベーションを行う。 |
★ 書籍発売のお知らせ ★
アマゾン・ドットコムからのご注文
楽天ブックスからのご注文
当社に頂戴した商品のレビュー、コーナーへのご感想、Q&ADVへのご相談を含む 全てのEメールは、 匿名にて当社のコンテンツ(コラムや 当社が関わる雑誌記事等の出版物)として使用される場合がございます。 掲載をご希望でない場合は、メールにその旨ご記入をお願いいたします。 Q&ADVのご相談については掲載を前提に頂いたものと自動的に判断されます。 掲載されない形でのご相談はプライベート・セッションへのお申込みをお勧めいたします。 一度掲載されたコンテンツは、当社の編集作業を経た当社がコピーライトを所有するコンテンツと見なされますので、 その使用に関するクレームへの対応はご遠慮させて頂きます。
Copyright © Yoko Akiyama & Cube New York Inc. 2018.