Aug. Week 3, 2019
”Wagyumelon Katsu Sandwiches!?"
スイカ・ハムを揚げて挟む!? ”和牛メロン・カツサンド”


私が今年に入ってから味わった最も不思議な食べ物と言えるのがここにご紹介する”和牛メロン・カツサンド”。
アメリカは過去2年ほど日本のカツサンドがブームであったので、カツサンドと聞いただけで興味をそそられるアメリカ人は少なくないけれど、 ”和牛メロン”は 和牛とウォーターメロンを組み合わせた言葉。その和牛のように見えるウォーターメロンをカツレツのように揚げて挟んだのがこのサンドウィッチ。
”和牛のように見えるウォーターメロン”というのは、2018年夏からソーシャル・メディア上でヴァイラルになっているウォーターメロン・ハムのことで、 これは皮を剥いたスイカで作る何とも不思議な食べ物なのだった。




インターネット上にはウォーターメロン・ハムの様々なレシピや作り方のインストラクション・ビデオが溢れているけれど、 基本的には自家製のスモーク・ハムを作るのと同じやり方。 スイカは白い部分を少し残して皮を剥くのがコツで、それをスパイスに漬け込んでから、表面の水分を飛ばして 約半日スモーク。その後表面に切れ目を入れて、煮詰めたスパイスでキャラメライズする という時間と手間を要する工程。
このメニューをヴァイラルにしたのはニューヨークのダック・イータリーというレストランで、ウォーターメロン・ハムのお値段は1本75ドル。 実際にこのハムがどの程度売れたかは定かではないけれど、インターネット上にはこれを真似て自分で作った人々のポストが多く、 その味のリアクションは賛否両論。 オリジナルを食べた人々は 誰もが「今まで一度も食べたことが無い味」と言うそうで、 水分が飛んでテクスチャーが密になったスイカの味とキャラメライズされた表面のスパイシーさのコントラスト、 そして不思議なジューシーさを好む人々が多いようなのだった。




2018年秋からヴァイラルになったのが、そのウォーターメロン・ハムのスライスにパン粉をつけて揚げたカツレツを トーストした食パンで挟んだ ”和牛メロン・カツサンド”。 これをサーヴィングしているのはダック・イータリーの姉妹レストランである、ハリー&アイダス。 ここはパストラミ・サンドや本物の和牛サンドウィッチをサーヴィングする小さなレストランで、 週に2〜3回のペースでメニューに加わるのが”和牛メロン・カツサンド” (写真下左は和牛メロン・カツサンド、右は同店の本物の和牛カツサンド)。 お値段は小さめの食パン2枚で挟んだサンドウィッチを2切れにカットしたものが10ドルで、ウォーターメロン・ハムに75ドルを払うことを思えば遥かにお手頃の価格。
私がこれを味わったのは3週間ほど前で、事前に店に電話をしてカツサンドがメニューに加わっているかを確認してから友達と出掛けたのだった。 上は”Insider”のビデオで、英語であるものの 作り方からテイスターのリアクションまでがフィーチャーされたもの。 ビデオの中のリアクション通り、味の予測が全くつかないサンドウィッチながら、 食べてみると揚げたウォーターメロン・ハムの衣がクランチーで、それがパンに塗られたソースの味とマッチして なかなかの美味しさ。 スイカ・ハムはスモークで水分が飛んでいるので、焼きリンゴのようなテクスチャー。 普通のスイカのスカスカした食感とは異なるので、何を食べているか分からない感覚で、それがまた不思議な味わいになっていたのだった。






アメリカでは目下、”ビヨンド・ミート”、”インポッシブル・バーガー” など野菜を原料に肉のテクスチャーを真似たヴェジタリアン・ミートが大流行中であるけれど、 ヴェジタリアンではない私にとっては 同じフェイク・ミートならば ”和牛メロン・カツサンド”のような、アイデアが面白い料理の方がトライしてみたいという気持ちになるもの。 実際に このメニューはハリー&アイダスが ヴェジタリアン、ヴィーガンのためのオプションとしてメニューに加えたところ、 ミート・イーターの来店客にも好評で ヴァイラルになってしまったアイテム。
同店では他にも 極細のスモーク・キャロットをソーセージに見立てた ヴィーガン・ホットドッグ(写真上右)も時折メニューに加えていて、 肉で味わえる独特の風味や満足感は無くても、味覚の好奇心は十分に満たしてくれているのだった。

Harry & Ida's
189 Avenue A, New York, NY 10009
TEL: (646) 864-0967

執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。 Eコマース、ウェブサイト運営と共に、個人と企業に対する カルチャー&イメージ・コンサルテーション、ビジネス・インキュベーションを行う。

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