May Week 2, 2020
”My New Obsession During Lockdown"
私のロックダウン中のオブセッション


ロックダウン中は、アメリカ中の誰もがネットフリックスやHulu等のストリーミング・サービスを観る時間が増えているけれど、私の場合は 仕事柄ニュースに敏感でなければいけないので 視聴時間が増えているのがYouTube。
個人的には大学でビジネスを専攻するよりも YouTubeのコンテンツの方が世の中の実態に則した経済が学べると思っているほどだけれど、 そんな経済や世の中の動向についてのビデオばかりだと疲れるので、息抜きのエンターテイメントで観るのが トークショーに出演したセレブ・インタビューのストックビデオや好きなコメディアンのビデオ。 アメリカのコメディは政治や経済、社会を風刺した IQが高いユーモアが多く、 「そうしたコメディを理解して、面白いと思うまでは アメリカのカルチャーを理解したとは言えない」と指摘されるほど。
またアメリカではトークショー・ホストが こぞってコメディアン出身なので、トークショーのセレブ・インタビューの方が 芸能レポーターによるインタビューより遥かに面白いだけでなく、短時間でも情報量が多いビデオ・クリップになっているのだった。




そんなビデオを観るうちに、遅ればせながら昨今興味を持って集中的にビデオを観るようになったのがティモシー・シャラメ。
「遅ればせながら」と書いたのは 2018年に封切られた彼の出世作「Call Me By Your Name」以降、ハリウッドの関係者の間でも、私の女友達の間でも、 ティモシー・シャラメがメガ・ブームを迎えているためで、現時点でそれに加わった私は全くの後発組。
それまでの私にとって ティモシー・シャラメで最も特筆すべきだったポイントはそのファッション・センス。 2019年に男性セレブリティの中で最もファッションの売り上げやパブリシティに貢献し、最もそのスタイルがグーグル検索されたのが彼。 スリムな小顔で そもそも服が似合う体形ではあるけれど、普通の男性なら服に着られてしまうようなインパクトがあるアウトフィットを 独特の雰囲気でナチュラルに着こなす様子はヴォーグ誌のエディターでさえ絶賛しているほど。 もちろんプレミア等のアウトフィットはスタイリストがついているので 彼のワードローブが必ずしも彼だけのセンスとは限らないけれど、 幅広いテイスト、スタイル、カラーをこれだけ自分の物にして着こなせる男性セレブリティは少ないと思うのだった。




私がティモシー・シャラメに突如興味を持ったのはトークショーのインタビュー内容が極めて興味深い上に、 彼のシャープなユーモアのセンスやそのキャラクターの好感度が抜群と思ったためで、 グーグルのオートプレーで 彼のビデオを何本も観るうちにすっかりファンになってしまったのだった。
フランス語を流暢に話す彼は、「Call Me By Your Name」に出演するためにイタリア語をマスターし、 映画の中で弾いていたギターもピアノも撮影のためにあっという間に学んだとあって かなりの頭脳明晰ぶり。 ニューヨーカーの彼は、ニューヨークのスタンダードでもかなりの早口で しかも論理的。 同時に自分の主張に周囲の関心をしっかり引き付ける魅力があって、 私が観たビデオの多くは彼が22〜23歳の段階のものであったけれど、 この年齢でこんな語りが出来て、こんな不思議なカリスマがあるセレブリティは滅多に存在しないと思ってしまったのだった。

なのでロックダウン中には彼の出演映画を何本も観ることになったけれど、 以前に比べてハリウッド映画の質が落ちたと考える私は、特定の俳優に興味を持ってから その出演映画を徹底的に観るタイプ。 ベネディクト・カンバーバッチ、アダム・ドライバー、エズラ・ミラー等が過去の私のオブセッション・リストであったけれど、 ティモシー・シャラメの現在の人気を考えると 彼もこれらの男優同様にいずれはスーパーヒーロー系映画に登場しても不思議ではないと思うのだった。




今週観ていたYouTubeビデオの中で、トークショーホストがコロナウィルスのことを ティモシー・シャラメに例えて、 「少し前まで一部でしか知られていなかったのに、突然ブレークして誰もが話題にするようになった」と語っていたけれど、 目下彼はハリウッドで最大の若手ライジング・スター。
YouTube上ではヴァラエティ誌企画の「Actors on Actors / アクターズ・オン・アクターズ」という俳優同志がお互いをインタビューし合うビデオ・シリーズ、 ザ・ハリウッド・レポーターが企画する「Actors Roundtable / アクターズ・ラウンドテーブル」という複数の俳優が一堂に会して俳優業について語り合うビデオ・シリーズに に登場したティモシー・シャラメのビデオが閲覧できるけれど、 「Actors on Actors」のエマ・ストーンとのインタビューは 40分以上に及ぶもので、映画知識が豊富なティモシー・シャラメの質問が興味深いことからエマ・ストーンとの会話が弾んでいたエピソード。
一方の「Actors Roundtable」は、 ヒュー・ジャックマン、ヴィゴ・モーテンセン、マハーシャラ・アリ、チャドウィック・ボーズマン、リチャード・E・グラントといった キャリアが長いアクター達とテーブルを囲みながらも、ティモシー・シャラメが最も興味深い発言を展開しているのだった。
その「Actors Roundtable」のエピソードの中で リチャード・E・グラントが引用していたのが故ジョン・レノンの楽曲「Beautiful Boy」の歌詞の一節。 この楽曲はティモシー・シャラメ主演映画「Beautiful Boy」の中で、彼の父親を演じたスティーブ・カーレルが歌っていたものでもあるけれど、 そのリリックは「Life is what happens to you while you're busy making other plans / 人生とは別のことを計画している最中に起こる(予期せぬ)出来事」。 ジョン・レノンにとっては彼の暗殺が奇しくもこのリリックの通りになってしまったけれど、9.11、グローバル・リセッション、そして現在のコロナウィルス等、 大きな出来事やそれに伴う世の中の変化で これを実感する人々は多いように思うのだった。

執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。 Eコマース、ウェブサイト運営と共に、個人と企業に対する カルチャー&イメージ・コンサルテーション、ビジネス・インキュベーションを行う。
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