Aug Week 4, 2020
”So I Asked Them to Smile Project"
マスク時代のパワー・オブ・スマイル


アメリカではマスク着用が広く呼び掛けられるようになった時期と、女性が薄着になる季節が重なったこともあり、 人々がマスクをするようになってから女性達の間で聞かれ始めたのが、「マスクをしている男性の自分を見る目つきが心地好く無い」、 「嫌らしい印象になった」というもの。 これは「マスクをしていれば自分の顔の印象が分からない」と思い込む気持ちから、それまで無意識のうちに体裁を保っていた顔や目の表情に 実際の心情が表れているためで、特に女性達が敏感に感じていたのが女性蔑視や女性をセックスオブジェと見なす男性達の本心。
その一方で私は5月にQ&ADVに寄せられた「アメリカ人は何故マスク着用を嫌うのでしょう?」のご相談のコラムの中で、 「スマイルを好むアメリカ社会ではスマイルの象徴である口元が隠れているとその魅力が半減すること」、 「顔の下半分が隠れていると顔の表情が分かり難いこと」等をその理由に挙げたけれど、 マスク着用が日常になって久しい現在、私が改めて実感しているのが マスクをつけていても健在なスマイルのパワー。 それをさらに私に思い知らせてくれたのが、今回ご紹介するフォトグラファー、ジェイ・ウェインスタインによる ”So I Asked Them to Smile” プロジェクト。









このプロジェクトはパンデミック前に世界中を旅していたジェイ・ウェインスタインが、行く先々のさまざまな人種、年齢の人々を普通の表情と 笑顔の双方を撮影して比較したもの。 同じ被写体が微笑んだ途端にパワーを宿した活き活きとした表情に変わる様子を如実に表しているのがこれらのフォト。
それだけでなくはっきり見て取れるのがフレンドリーでアプローチャブル、すなわち寄って行って声を掛けたくなるようなオープンな雰囲気と それぞれのキャラクターの魅力がスマイルによって引き出されていること。 そのスマイルのパワーは マスクで隠れてしまう顔の下半分を覆って比較しても全く衰えることはないのだった。











これらの写真を比較して、誰もが気付くのはスマイルによって目に活力と明るい表情がもたらされていること。 もちろん世の中には口は笑っていても、目は笑っていない人は決して少なくないけれど、 よほど人生に疲れた人や、日ごろから悪事ばかりを企んでいる人でない限りは、スマイルフェイスをすればそれが目の表情に反映されるもの。 だからこそマスクを着用していても相手が微笑んでいるのが分かるし、自分が微笑み返しているのも相手に通じるのは、 口頭のコミュニケーションが減っている今のご時世に非常に大切なインターアクション。
ちなみにアメリカではパワーがあるスマイルを”contagious / コンテイジャス(伝染しやすい、伝染性の)” と表現するけれど、 これは自分のスマイルによって相手や周囲が思わず微笑み返す笑顔の伝染力を意味する言葉。 ウィルスとは異なり、スマイルのスーパースプレッダーは世の中で大いに歓迎される存在なのだった。








さて写真上はジェイ・ウェインスタインの作品ではなく、プロのヘア&メーク、スタイリストが女性をメイクオーバーしてセレブのように 撮影するプロジェクト。その中で、唯一人々のリアクションが「メイクオーバー前の方が好き、ベター」という意見が集中していたのがこの写真。 その意見の人々がこぞって指摘していたのがナチュラルな笑顔の方がずっと魅力的ということ。
このページのトップのイメージの中にも「The Prettiest Thing You Can Wear is a Smile」という クォートがあるけれど、実際にメークにお金や時間を掛けるよりも スマイルに磨きをかける方が確実に魅力と好感度を増すことが出来るというもの。 そのためには頻繁に、多くの人に微笑み掛けるのが一番の得策と言えるのだった。

執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。 Eコマース、ウェブサイト運営と共に、個人と企業に対する カルチャー&イメージ・コンサルテーション、ビジネス・インキュベーションを行う。
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