the Price for Their Mansion by $8million
不動産の不運が続く トム・ブレイディ&ジゼル・ブンチェン夫妻が
約8.7億円のディスカウントで売却を急ぐ37億円の大邸宅
Published on 1/10/2020
NFL アメリカン・リーグのプレイオフ・ワイルド・カードで昨年のスーパーボウル・チャンピオン、ニューイングランド・ペイトリオッツが敗れる前から、
引退説が囁かれていたトム・ブレイディですが、現在42歳の彼が「45歳までプレーをしたい」と語っていた2019年夏の時点で
売りに出されていたのがここにご紹介するトム・ブレイディ&ジゼル・ブンチェンのマサチューセッツ州の大邸宅。
そのお値段は売り出し当時は日本円にして約45.7億円となっていましたが、買い手がつかないために
2回の値下げで合計約8.7億円のディスカウントをして、現在は37億円。
トム・ブレイディとジゼル・ブンチェンは ニューヨークの不動産価格のピークであった2016年に、
ロバート A. M. スターンがデザインしたハドソン・リバーのウォーター・フロントのラグジュリアスなコンドミニアム、70 ヴァーシティ 内のコンドミニアムを、
未だ建築に取り掛かったばかりの段階で約24億円で購入。
その直後から それまでニューヨークで所有していたマディソン・アベニュー最南端のハイライズ・ビルディング、”ワン・マディソン” 内の
18億7000万円コンドミニアムを売りに出していましたが、こちらも長く売れなかったことから
赤字覚悟の約5億円のディスカウントでようやく売却したのが2019年のこと。
それ以外にもトム&ジゼル夫妻は2011年にロサンジェルスに約11億円で広大な土地を購入。
そこに22億円を投じた豪邸を建築し、その完成の数か月後にはそれを55億円で売りに出していますが、
3年以上も買い手が付かず、 2017年になって ドクター・ドレが当初の価格より10億円以上安い44億円で購入。
表向きには約10億円の利益を得た計算ですが、ブローカーの手数料や毎年の税金に加えて、これだけの豪邸の3年間の維持費は、
敷地内の草木の手入れや清掃作業、 プールのメンテナンスだけでも大変な金額。
そのためLAの大邸宅もNYのコンドミニアム、不動産投資としては失敗と言える状況になっていますが、
更なる失敗例になりそうなのがここにご紹介する大邸宅。
以下ではそのインテリアや施設を含む詳細をご紹介しています。
写真上は、ランドスケープされた広大な敷地に建つ邸宅の全景と、玄関のエリア。
マサチューセッツ州ボストン郊外のブルックラインという土地柄を反映したアーキテクチャーになっていますが、
そのせいで好き嫌いに分かれると言われるのがこの物件。
通常20億円を超える邸宅となると、エントランスの内側は吹き抜けの天井とそこに下がる巨大なシャンデリア、
ステアーケース(階段)をフィーチャーしたゴージャスなホールがあるものですが、それを描いてやってきたバイヤーにとっては
極めて地味でプレーンなエントラス・エリアになっています。
ガレージは車3台分ですが、カーポートと車寄せのエリアには20台の車のパーキングが可能です。
写真上はエントランスの直ぐ向かいにある応接室の役割を果たすリヴィング2アングルのショットと、
フォーマル・ダイニング・ルーム。
写真には写っていませんが、フォーマル・ダイニング・ルームの傍には
数百本のワインを良好なコンディションで保存できるワインルームの施設もあります。
全体的に天井はあまり高くなく、写真上にそっくりなリヴィング・ルームが邸宅内に
あともう1つ存在しています。
見た通り、35億円というお値段の割には比較的普通の邸宅という印象になっています。
写真上はサンルームになったカジュアルダイニング・ルームとキッチン。
トム&ジゼルはパーソナル・シェフを雇っていますが、子供達のランチはジゼルが自ら
パッキングしており、意外に料理好きと言われるのがジゼル。
天井の柱をあえてむき出しにしたバーン・スタイルの部屋が
幾つもあるのがこの邸宅ですが、これは風水で歓迎されないディテールであるため、
中国人バイヤーが嫌う物件の条件に挙げられています。
写真上は書斎とメディア・ルーム。メディア・ルームのスクリーンはやや小さめ。
書斎とは別にオフィスと呼ばれる部屋もありますが、壁に収納棚とデスクがあるだけの
プレーンなスペース。子供達が幼く、トム&ジゼル夫妻が頻繁に旅行しているとあって、
広い邸宅のスペースで使われていない部分が多い様子を垣間見せています。
写真上はマッサージルームとスパ、バスルーム。これら以外に
ヨガを日課にするジゼルのためのヨガ・スタジオ、トムのためのハイテク・ジムもあり、
共に個人宅とは思えない施設になっています。
スパのエリアは禅にインスパイアされたインテリアになっていますが、
禅のテイストも売却時には 不動産価値を上げるケースより下げるケースが多いと言われます。
写真上は全5ベッドルームの邸宅のうちのマスター・ベッドルームとゲスト・ベッドルーム。
マスター・ベッドルームのテラスからは、広い芝生のガーデンを望むことができ、
プライバシーも守られる配慮がされています。
2019年夏にこの邸宅が45億円で売りに出された際には、「トム・ブレイディという地元の英雄、史上ベストのクォーターバックが住んでいた家」
というヴァリューがどれだけバイヤーにアピールするか?が同物件がこの値段で売れるかを左右すると見込まれていましたが、
トムのペイトリオッツ最後の試合でそのプレーに失望したファンは多く、
ソーシャル・メディアでは敗戦の腹いせにトムのユニフォームを燃やすファンも居たほど。
そのため 既にオーバープライスと言われてきたこの邸宅の売却が更に難しくなったとも言われています。
写真上は、ゲストハウスとして建設された山小屋風の離れ。マサチューセッツというよりも
コロラドに居るような木造の一軒家。
2019年のシーズン初頭には2019年に最も物議を醸したアスリート、
アントニオ・ブラウンがペイトリオッツにトレードされましたが、
いきなり決まったトレードであるため滞在先が無かった場合にトム・ブレイディがブラウンにオファーしたのが
このゲストハウスでの滞在。しかし程なくブラウンはドメスティック・バイオレンスが原因で
チームから追放処分になっており、それを受けてファンの間で疑問視されていたのが
たとえチームメイトでも 良く知らない人間にゲストハウスの滞在をオファーして良いのか?ということ。
ですがブレイディとジゼルというVIPカップルだけにセキュリティ・スタッフは24時間常駐しています。
写真上は、サンデッキのある屋外プールと ナイトタイムにライトアップされた邸宅のエクステリア。
5エーカーという広い敷地面積の殆どは芝生のガーデン。
ハーブ・ガーデンも設けられていて、トム&ジゼルのパーソナル・シェフが新鮮なハーブをカットして
料理に使えるようになっています。そのためプールも含めた維持費はかなりのもの。
しかしながら ステータスを求める人々にとってこの邸宅は 37億円を支払うほどのラグジュアリーが感じられないのは紛れもない事実。
トムが引退しても、しなくても、2020年3月に契約切れになる
ペイトリオッツの一員でなければ、全く住む理由がないのがこの邸宅。
事実、これまでのNFLオフシーズン中はヴァケーションに出かける以外は 殆どニューヨークかLAで過ごしていたのが
ブレイディ一家。
そのため「トム&ジゼルが 早急に物件を処分するために更なるディスカウントを強いられることになるだろう」との憶測も聞かれています。
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