Online Dating Dangers! Sweetheart Scam
被害総額350億円!ヴァレンタインに全米で警告されたスウィートハート詐欺
年々巧妙かつ悪質になる手口と以外な被害者プロフィール

Published on 2/14/2019



アメリカには国税局の職員を装って 未払いの税金を振り込ませる”IRS(国税局)詐欺”、日本の”オレオレ詐欺”に当たる 孫を装った犯人に お金を振り込んでしまう”グランド・ペアレント詐欺”、そしてカリビアンのバケーションに当選したと喜ばせて 手数料を振り込ませる”当選者詐欺”等があるものの、近年その被害が急速に増えているだけでなく。 最も被害額が大きいことから、全米のメディアが今年のヴァレンタイン直前に警告したのが”スウィートハート詐欺”。
”スウィートハート詐欺”とはそのネーミングからも分かるように、オンラインのデートサイト等で出会った相手に 騙されてお金を貢いでしまう詐欺で、本人が自分の意思でお金を払っているため クレジット・カードを悪用されたケースとは異なり、騙し取られたお金が戻ってくることが無いのは当然のこと。 中には日本円にして5000万円以上を巧妙に騙し取られたケースもありますが、 被害者にとって犯人は出会ったことも無い相手で、最初からお金を払うこと自体がどうかしていると思えるような関係。
” IRS詐欺”の場合なら払わなければならない税金をペナルティがつく前に払っておこうと考えること、 ”グランド・ペアレント詐欺”の場合は困っている孫を助けようとすること、 ”当選者詐欺”は当たったヴァケーションを手に入れようとするなど、 被害者側にはお金を払ってしまうだけの根拠になるウソが存在しているので、詐欺という犯罪が立証し易い状況。 しかしながらスウィートハート詐欺の場合、自分が好きになった相手へのギフトや好意としてお金を支払っていることから 犯罪の立証が難しく、本人が気付くまで複数回に渡ってお金を騙し取られるケースが多いことから、 他の詐欺に比べて被害額が格段に多いことが警告されています。



詐欺のプロセス


そのスウィートハート詐欺のプロセスは以下のようなもの。

  1. オンラインでの出会い
    出会いの場はオンライン・デート・サイトが多く、女性を騙す場合は、犯人がアメリカ人であるものの、 アメリカ軍に所属して海外に赴任している、もしくは開発途上国にボランティアで出向いたドクター等、 海外で仕事をしているので、遠距離恋愛をしなければならないという設定。 仕事上のセキュリティを理由に電話やフェイスタイムが出来ない状況を装っている。
    男性を騙すケースは、ルックスが良くアメリカにやってきたばかりの外国人大学生を装うケースが多く、 男性の方がルックス・コンシャスなので、IDは偽物でも本人は存在し、フェイスタイム等を行うケースは少なくないとのこと。

  2. 恋愛関係への発展
    数カ月、時に1年近く お互いの境遇やバックグラウンドを語り合いながら、殆ど毎日のようにコンタクトをするうちに 被害者側の気持ちを恋愛感情に発展させるのが次の段階で、相手の財力をジャッジするのもこの段階。 犯人とのコミュニケーションが 被害者にとっての毎日の心の拠り所になるように仕向け、 やがては「自分が一生面倒を見たい」、「自分達は一緒になる運命」、「アメリカに戻ったら真っ先にプロポーズしに行くから、結婚しよう」と夢を描かせるのが 大切なポイント。 女性がターゲットの場合、その住所を聞き出して花束やカードを送るケースもあり、これは被害者が自分からも何等かの形で愛情を示したいという気持ちにさせる手口。 さらに女性でも男性でも被害者に性欲が感じられる場合は相手にヌードセルフィーの送付をリクエストするなど、 一度も顔を合わせずにインティメートな関係に持ち込むケースも非常に多いとのこと。

  3. お金の請求
    被害者からお金を巻き上げる理由として犯人が使うのは、「家族が病気になってしまい治療費が掛かる」、「ビジネスを開業する資金が必要」、 「被害者と結婚するために現在の妻や交際相手 に手切れ金を支払う必要がある」、「被害者に会いに行く飛行機代が必要」、「別れた妻への扶養手当の支払いが 銀行の手続きのミスで滞っている」等で、様々な理由を付けてお金を奪っていくのがスウィートハート詐欺。 「困っている状況をアピールする」、「自分達が一緒になるために必要なお金であることを強調する」、「将来の夢をちらつかせる」などして、 相手にお金を払わせるように仕向けるのがこの段階。
    最初は数百ドル程度、その後 徐々に金額と頻度が増えて行くのが常。「お金がない」と言う被害者に 401Kの解約や、借金の方法を提案するのも同時に行われること。 送金手段はキャンセルやお金を取り戻すことが出来ないマネー・ワイヤリングを使用させ、送金先は外国であるケースが殆どとなっています。

  4. 関係の終焉
    関係が終わりになるケースは、被害者が怪しんでいると察知した場合や、それ以上のお金の支払い能力が無くなった時で 直接会う約束をした場所に現われず、それ以降連絡が取れなくなるというのがありがちな傾向。 またアメリカ軍の兵士を装っている場合には、「極秘任務に就くので もう今後は連絡が取れない」というメッセージで消えてしまうケースも多いとのこと。
    被害者が疑い始めるきっかけは 犯人のことを家族や友人に相談し、 その家族や友人が犯人の写真をグーグルでイメージ検索して、 犯人と同じ写真を使った複数の名前のデーティング・プロファイルやフェイスブック・ページが存在していること等を突き止めた場合。
    そうなるシナリオは犯人も熟知していることから、被害者には「家族や友人はオンラインの恋愛というと心配するから、 正式にプロポーズするまでは内緒にしておくべき」と言って、家族や友達には自分達のことを話さないように仕向けるのが常套手段。 またそうすることによって被害者が 家族や友人と距離を置くようになるので、ますます犯人を心の支えにするという心理効果を生み出すことが指摘されています。




犯人が使うIDと被害者のプロフィール


男性をターゲットしたスウィートハート詐欺に多いのは前述のように海外から留学している外国人大学生ですが、 女性の場合はアメリカ軍兵士やCIA等の政府職員。 スウィートハート詐欺は遠距離恋愛で行うものなので、アメリカ国民から簡単に信頼を取りつけることが出来て、 外国に駐留していても不思議ではない上に、セキュリティ上の問題で電話やフェイスタイムが出来ないIDは極めて便利な存在。 そのため、元アメリカ軍の兵士の中には自分の写真を使って20以上のフェイクIDが使われたという被害を訴える男性も居るほど。 また近年様々な機関やビジネスからIDが流出し、それらがブラックマーケットで販売されているため、 それがフェイクIDにリアリティを持たせる要因となる一方で、流出したIDはターゲットの絞り込みにも有益な情報源になっているとのこと。
逆にオンラインのデート詐欺に引っかかる被害者というと、恋人が出来ない若いシングル層を思いがちであるものの、 実際にはその被害は年齢層や性別、既婚&未婚のステータスに関わらず増えていて、被害額の平均は約2500ドル(約27万円)。 既婚者の場合は結婚生活に退屈した、あるいは夫婦仲が冷めきっている人が オンライン・デートサイトにアクセスして、最初はちょっとした浮気気分を味わうつもりが、どんどんのめり込んで行くのがそのシナリオ。
シングルの場合はソーシャル・メディアにデート写真が暫くアップされず失恋を経験した直後と思しき人や、未亡人が格好のターゲット。 中でも被害額が 平均の4倍の1万ドル(約110万円)になっているのは70歳以上の女性。 このベビーブーマー世代は老後の蓄えが多い割には、その使い道が年々減っていて、 特に夫に先立たれた未亡人はその生命保険や遺産等で潤っているケースが多いので、財産が少ない若い世代を狙うよりも遥かに割が良いビジネス。
また401Kにお金が貯まっている50歳以上も狙われる傾向にあり、犯人の意図通り401Kを解約してまで犯人にお金を振り込むのは珍しくないこと。 さらには全世代に共通して借金をしてまで 犯人に貢ぐという傾向も顕著で、 被害者の中には「子供の大学の学費ローンを使い果たしてしまった」、「金利が上がって借金が返せない」という人々が居るけれど、 中には犯人にお金を貸すだけと思って支払いを続けてきた被害者も居るとのこと。 そうした犯人に限ってきちんと借金総額をメッセージで確認し、返済プランを提示するなど、被害者を安心させる手段を講じていることが伝えられています。



別れた後の脅迫


被害者が詐欺行為に勘付いて別れた後でも、未だ支払い能力が残っていると見なされた場合に 犯人が行う次なる手段は 被害者から入手したヌードセルフィをインターネット上で公開するという、アマゾンのCEO、ジェフ・ベゾスも経験したゆすり行為。 ヌードセルフィを入手していない高齢者の場合には 「支払いに応じなければ家に銃弾を撃ち込む」という脅しが行われ、 被害者の家の周りの様子を犯人が熟知している様子を伝えるのがその恐喝手段。 実際にはグーグル・アースやグーグル・ストリート・ビューで確認できる映像をフィードバックするだけの話ながら、そんなことに 考えが及ばない高齢者はその脅しで震え上がるようで、別れた後にも更にお金をむしり取られるのががスウィートハート詐欺。
もちろん恐喝は立派な犯罪であることから、この時点で警察に通報する人々は多いものの、 そこでポイントになってくるのが 犯人へのお金の支払いが外国であるということ。 インターネットを通じれば世界中のどこに居ても犯罪が行うことが可能ですが、犯人が外国にいる場合は 警察やFBIが捜査に乗り出そうとしても治外法権。
犯人が電話やフェイスタイムをしたがらないのは、他人のIDと顔写真を使っているだけでなく、 その英語にアメリカ人とは思えない訛りがあるためと言われ、 スウィートハート詐欺のメッセージにミススペルが多いのは、外国に住むアメリカ人以外が犯人であるためと指摘されています。
このように年齢層や既婚・未婚を問わず、巧みにその心理につけ込むスウィートハート詐欺の被害総額は2018年の1年間だけで日本円にして 350億円以上で2012年から3倍に増えているとのこと。今後もさらに手口が巧妙になっていくだけに、その被害額はまだまだ増えることが見込まれています。


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