パンデミック、抗議活動、大統領選挙、自然災害、Etc.
2020年を如実に表現している映画タイトルTop10
Published on 12/18/2020

2020年はパンデミック、ロックダウン、ブラック・ライブス・マターに代表されるさまざまな抗議活動、
大統領選挙とその結果を巡る騒ぎ、山火事、ハリケーン等、本当にろくな事が無かった年。
年末になってからは「2020年を表現するフレーズ」、「2020年を象徴するミーム」等がソーシャル・メディア上で話題になっていますが、
ここにご紹介するのは2020年を如実に表現している映画のタイトルとして ソーシャル・メディア上で選ばれたトップ10のランキング。
ロックダウンになった直後には、パンデミックを描いた2011年公開の映画「コンテイジョン(写真上)」のストーリーがコロナウィルス感染のシナリオに似ているとして、
視聴者数を大きく増やしましたが、この作品は13位にランクイン。
でも以下にご紹介するトップ10に選ばれているのは、映画自体の内容は全く2020年とは無関係であるものの、
そのタイトルが「言い得て妙」という感じで2020年を如実に表現しているもの。
パンデミック中は新しい映画の封切りが極めて少なく、ネットフリックスやプライムビデオ等で過去に公開された映画を観る人が
多かったこともあり、トップ10にランクインしている映画は全て公開から7年以上が経過した作品になっています。

No.1 『Apocalypse Now / 地獄の黙示録』
No.2 『Superbad / スーパーバッド』
2007年公開のセス・ローガン、エヴァン・ゴールドバーグ主演のコメディ。この映画が選ばれたのは2020年がBadを通り越して
Superbadであったため。
No.3 『Home Alone / ホーム・アローン』
2020年は「ホーム・アローン」が公開されて30周年の年。パンデミックで街がシャットダウンとなり、自宅勤務になったシングル族や、自主隔離をした人が味わったのがこのタイトル。
でも家族や子供と一緒に24時間を自宅で過ごして、息抜きが出来なかった人にとってはホーム・アローンは羨ましい状況。 ニューヨーカーの中には『Home Alone 2 Lost In New York / ホーム・アローン 2 ロスト・イン・ニューヨーク』を選んだ人も多かったようです。
No.4 『Mission Impossible / ミッション・インポッシブル』
1996年にトム・クルーズ主演でリバイバルされたアクション・シリーズ。 「ミッション・インポッシブル」が意味するのは パンデミックの収束なのか、分断したアメリカに協調をもたらすことであるかは不明ですが、
無事に2020年を終えること自体をミッション・インポッシブルと考えた人も多かったようです。
No.5 『The Mask / ザ・マスク』
映画自体は1994年公開のジム・キャリー主演のコメディ。2020年はマスクをしないトランプ支持者、マスクを着用する民主党&リベラル派に分かれ、マスクが政治的な意味を帯びたことから、
飛行機の機内、ストアやレストランなどで その着用を巡って口論や、暴力沙汰の騒ぎが相次ぎ、最悪のケースでは発砲事件にまで発展。
たかだかマスクを着用するだけのことで大騒ぎだった1年でした。

No.6 『No Country For Old Men / ノー・カントリー・フォー・オールド・メン 』
2007年公開で、オスカーの作品賞を受賞したのが同作品。このタイトルで人々がイメージしたのは、パンデミックで多くの高齢者が命を落とした状況。 特にコロナウィルスは女性よりも男性の方が
感染者も死者も多いことが伝えられています。
No.7 『Nightmare Before Christmas / ナイトメア・ビフォア・クリスマス』
ただでさえコロナウィルスの感染が悪化していた中でサンクスギヴィングの休暇を迎え、その旅行や家族の集まりのスプレッダー・イベントで
過去最悪の感染を記録しているのが現在のアメリカ。そんなクリスマス前の悪夢がそのままタイトルになっているのがこの1993年公開のティム・バートン監督作品。
No.8 『The Perfect Storm / ザ・パーフェクト・ストーム』
映画自体はジョージ・クルーニー、マーク・ウォルバーグ主演で2000年の公開。2020年は歴史的なハリケーンの当たり年。アメリカではハリケーンやトロピカル・ストームが発生する度にアルファベット順に名前を付けますが、
2020年はアルファベットを使い切って、アルファ、ベータといったギリシャ・アルファベットの名前をつけなければならなかったほど。
パーフェクト・ストームは気象の悪条件が重なってストームが大規模になる意味以外にも、景気や社会問題の悪条件が重なって事態が最悪のシナリオを描くケースでも使われる表現です。
No.9 『White House Down / ホワイトハウス・ダウン』
2013年公開のチャニング・テイタム、ジェイミー・フォックス主演のアクション映画。このタイトルで人々がイメージしたのは、トランプ氏の大統領選敗北、ホワイトハウス内でのコロナウィルス感染者続出。
加えて、2020年はブラックライブス・マターの抗議デモなどホワイトハウス前での抗議活動が非常に多く、大統領選挙前後にはホワイトハウスが抗議活動者からの被害から守るために
塀で覆われる前代未聞の事態になっていた物々しさも このタイトルが選ばれた要因になっています。
No.10 『Escape From New York / エスケープ・フロム・ニューヨーク』
1981年公開のカート・ラッセル主演の映画。ストーリーはマンハッタンが巨大な刑務所になった近未来を舞台にし、そこからの脱出を描いていますが、
2020年はパンデミックの影響で40万人のニューヨークから州外に移住した年。自宅勤務になったことからレント、物価、税金がいずれも高いニューヨークを離れて
NY郊外やテキサス、フロリダに引っ越す人が多かった一方で、親元に戻る若い層が続出。ニューヨークでは特にブルックリン、ブロンクスで銃犯罪が
増えたことから、治安を心配して移住した人も多かったと言われます。


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