花嫁なら何でも要求出来ると勘違いをする
”ブライドジラ”たちの厚かましいヴァイラル・リスト
Published on 6/17/2022

”June Bride”という言葉がある通り、欧米の6月は結婚式シーズン。欧米の結婚式は規模が大きくなればなるほど、
1〜2年の準備期間を要し、週末3日間〜1週間の日程で行われるのが一般的。どんなに地味なウェディングでも当日のセレモニーとレセプションの他にブライダル・シャワー、
新郎&新婦それぞれが 独身時代最後に羽目を外すバチェラー&バチェラレット・パーティー、ウェディング前日のリハーサル・ディナー、
ウェディング翌日のブランチ等、複数のイベントが行われるのが通常。
また欧米のウェディングは 花嫁の意向が最優先されるのが一般的で、良家になればなるほど その費用は新婦側ファミリーの全額負担。
そしてウェディングを花嫁の望み通りに企画するプロのウェディング・プランナーが雇われるケースもありますが、
多くの場合、ドレス探しから、様々なパーティーに企画に至るまで、花嫁が幼い頃から夢見た通りの完璧なウェディングを実現するサポート役を担うのがブライズメイド。
結婚式当日は 自費で購入したお揃いのドレスとシューズを着用し、ブーケを持って、花嫁のドレスの裾直しから、
写真撮影まで花嫁の付き添いとして献身的に尽くすことになるため、その大役を引き受けてからウェディング当日までのブライズメイドは
花嫁の友達というよりも召使いのような存在。
そのためブライズメイドを引き受けたのが原因で花嫁との友情にヒビが入るケースは少なくありませんが、
ここにご紹介するのは、欧米で”ブライドジラ”と呼ばれる厚かましい花嫁がブライズメイドやゲストに送りつけた要求リストで、
そのあまりに傲慢な内容がインターネット上でヴァイラルになったもの。
ちなみにブライドジラは”ブライド+ゴジラ” の造語ですが その表現が相応しいほど、友情をぶち壊しにする
図々しい要求の数々は「何様だと思っているのか!」と呆れるほど。
これを花嫁の友人達がネット上で公開したのは もちろんその内容に呆れたためですが、
こうしたブライドジラは、キャリア志向が低く、未だ結婚に価値観や憧れを見出す傾向が顕著な
地方に住む保守派の20代が圧倒的に多いとも言われています。

ブライドジラがブライズメイドに提示したウェディング当日厳守の10箇条
- 結婚式当日は、30分前に会場に来ること
- ホワイト、クリーム、アイヴォリーのカラーは一切身につけない
- 髪型はベーシックなボブ・カットかポニーテールのみ
- フルメークは禁止
- セレモニーの最中のビデオ撮影禁止
- 許可があるまでソーシャル・メディアのチェックをしない
- ウェディングの写真のシェアは花嫁が指定したハッシュタグのみを使う
- セレモニーの最中は花嫁に話しかけない
- 乾杯はレミー・マルタンで行う
- 当日75ドル以上のギフトを持参しなければ、式参列が拒否される
ブライドジラが ウエディング参列者に送りつけたギフト指示のメッセージ
Hi Everyone!
このメッセージを受け取った皆さんは、既にウェディングの招待状が届いていることと思います。
以下はウェディングに持参するギフト・インストラクションですので、必ずこのリストからギフトを選んでください。
そうでない場合は事前の相談をして下さい。例外は一切受け付けません。
- KitchenAid製の350ドル以上のアプライアンス。(スタンディング・ミキサーやブレンダー等)
- グッチ、もしくはルイ・ヴィトンのバッグや財布。他のブランドの場合は、まず相談のこと。
- カルバン・クライン、モスキーノ等のブランド物の400ドル以上のアパレル。
- 家中のフロア・タイル張替え。(面倒なギフトではあるものの、喜んで受け取ります)
- 新車、もしくは車がらみのギフト
- サックス・フィフス・アベニュー、ブルーミングデールズ、ホールフーズ、グッチといったストアの400ドル以上のギフトカード。
- 韓国製、アジア製のビューティー・プロダクト、合計400ドル以上。
- 高額な絵画やデコレーション。価格は最低400ドル。
- キャッシュ、400ドル以上。
お分かりの通り、私は参列者全員に最低400ドルのギフトを持参するよう望んでいます。事前に連絡を頂けた場合には
400ドルを多少割る金額でも受け付けます。誰がどのギフトを持参するかはウェブ上のスプレッドシートで公開します。
Thanks Loves! xoxo

ブライドジラによる ブライズメイド及び参列者への指示リスト
- ブライズメイド、及びゲストによるレッド、ピンク、ホワイトのアウトフィット着用禁止
- 際立ってグラマラスな女性ゲストの参加禁止。インスタグラムで写真をチェックし、10点満点中8点程度のルックスに抑える。
- 子供、特に可愛い赤ちゃんのウェディング参列禁止。(関心は花嫁のみに注がれるべき)
- 独身者は婚約していない限り、妊娠中のガールフレンドとの参列は許されない。
- ブライズメイド、及びゲストはウェディングにジュエリーやリングをつけずに参加する。
- ブライズメイドは 定期的な体重チェックに応じ、一定体重を保つ。
- ブライズメイドは 花嫁のためにトップ20人の友達を招待した2回のパーティー、年上の女性達を招く1回のパーティーを開催し、花嫁を驚かせる。
- ブライズメイドは 決して花嫁に文句を言わない。
- ブライズメイドは ウェディングの日まで、週7日、24時間体制で花嫁と連絡が取れるようにする、
- ブライズメイドは ウェディングの前にヘアカットやカラーを勝手に行わない。
- ブライズメイドは ウェディングのイベントのために、5枚のドレスを用意する。
ブライドジラがブライズメイドに提示した10箇条
- ブライズメイドは ウェディングまでは決して妊娠しない。
- ブライズメイドは ウェディングまでは婚約しない。(花嫁から関心を奪わない)
- ブライズメイドは 花嫁からの連絡には必ず迅速に返事をする。
- ブライズメイドは 花嫁のバチェラレット旅行(女友達との婚前最後の旅行)の費用はブライズメイドが全額負担する。
- ブライズメイドは バチェラレット旅行4日間、ブライダル・シャワー2回、リハーサル・ディナーのために新しいアウトフィットを新調する。 2度同じ服装で写真に写らないように。
- ブライズメイドは バチェラレット旅行中、毎晩違うブライズメイド・パジャマを着用する。
- ブライズメイドは ウェディングの3ヵ月前には全てのアウトフィットをオーダーする。
- ブライズメイドは 全てのイベントで花嫁にギフトを贈る。
- ブライズメイドは ブライダル・シャワーの夜、結婚式前夜を花嫁と一緒に過ごす。
- 全てのゲストはフォーマル・ドレス・コードに沿ったドレスアップでのみ出席する。
★ 専門家によれば、もしこのブライズメイドを引き受けた場合、最低でも2500ドルの出費は避けられないとのことです。
ブライドジラが ブライズメイド候補の友人に署名を要求した圧巻の宣誓書

以下は、花嫁がブライズメイドを依頼した友人にその引き受けに際して署名を要求した宣誓書。34項目の多岐に渡る要求、
取り決め、条件が記載されています。
- ブライズメイドは 花嫁に対してウェディングに関する一切の変更を提案、説得しない。
- ブライズメイドは ウェディングに関わる人のネガティブな話題は一切避ける。
- ブライズメイドは ウェディングまでの間、決して体重を3キロ以上増やさない。
- ブライズメイドは ウェディングの日はブラックかダーク・ブラウンのヘアにする。ただしハイライトは事前の相談で許可される場合アリ。
- ブライズメイドは ウェディングの日はプロによるエクステンション以外のフェイク・アイラッシュはつけない。
- ブライズメイドは ブライダル・シャワー、バチェラレット・パーティー、ドレスのフィッティング、リハーサル・ディナー、ウェディングの全てに参加する。欠席が許されるのは 死去した場合、投獄されている場合、妊娠5ヵ月以上、病気の場合で、病気の際は医師の診断書を提出する。
- ブライズメイドは ウェディングまで、肌、ヘア、爪のケアをきちんとする。
- ブライズメイドのウェディングの日のメークアップ・アーティストは花嫁に決定権がある。
- ブライズメイドは 色やスタイルの好みに関わらず、花嫁が選んだドレスを着用する。
- ブライズメイドは 結婚指輪以外の一切のアクセサリーやジュエリーをつけない。
- ブライズメイドは ウェディングの前に意図的に妊娠しない。妊娠5ヵ月以下はブライズメイドの辞退は許されない。
- ブライズメイドのミーティングには、ウェディングに関わる人間以外を連れて来ない。
- フラワー・ガール等、ウェディングで何等かの役割を担っている場合を除いて、子供はウェディングに参列させない。
- ブライズメイドは ウェディング関連のイベントの日に必ず頼れるベイビー・シッターを確保する。ベイビー・シッターが来ないことを理由にした欠席は許されない。
- ブライズメイドは ウェディングに参列する男性ゲストにアプローチしない。
- ブライズメイドは 以前から付き合っていた場合を除いて、ウェディングのゲストとはデートをしない。
- ブライズメイドは ウェディング・レセプション中、幸せそうにポジティブに振舞う。
- ブライズメイドは たとえ花嫁がわがままな態度を取っても、腹を立てたり 神経質になったりしない。
- ブライズメイドは 決して花嫁より目立つことをしない。
- ブライズメイドは ウェディングの日に花嫁が選んだ髪型をする。
- ブライズメイドは ウェディングで着用するドレス、シューズを自費で購入し、ヘアとメイクも自費で行う。
- ブライズメイドは バチェラレット・パーティーが旅先の開催でも必ず参加する。
- ブライズメイドは バチェラレット・パーティーに着用するアウトフィット、旅費を自分で負担する。
- ブライズメイドは ウェディングとレセプションを除く リハーサル・ディナー、バチェラレット・パーティー、ブライダル・シャワーといったイベントで、 費用を負担するケースがあることを理解する。
- ブライズメイドは 花嫁が余計なアドバイスを必要としていないことを理解する。唯一して良いアドバイスは花嫁が望む物がより安価で手に入る場合のみ。。
- ブライズメイドは 途中で辞めることは出来ない。もしこの誓約書内容が気に入らず、サインしない場合は、他の人がブライズメイドになるだけで花嫁との友情に ヒビが入ることは無いが、誓約書にサインした後にブライズメイドを辞めた場合には花嫁との交友関係は断たれる。
- ブライズメイドは ウェディングに関わる誰よりも花嫁との友情を最優先にし、それ以外の人々を平等に扱う。
- ブライズメイドは ウェディング・レセプションでさまざまな役割を担うため、花嫁に命じられた練習を行う。
- ブライズメイドは カラー・コンタクトレンズをつけてはならない。
- ブライズメイドは 真っ黒い眉、太い眉のメークをしない。
- ブライズメイドは 派手なカラーやシャイニー、ウェット・テクスチャーのリップカラーをつけない。
- ブライズメイドは ウェディングでカラフルなネールをつけない。フレンチ・ネール、ヌード・カラーのみ。
- ブライズメイドは 花嫁に一般的な1週間のスケジュール表を提出する。
- ブライズメイドはウェディングまでの14ヵ月、毎月最低50ドルを貯金してウェディング・イベントに備える。
★ 果たしてここまでの誓約書にサインをしてまでブライズメイドになった友達が居たかは不明ですが、この誓約書は過去のブライドジラの中も
群を抜く常軌を逸したコントロール・フリークぶりがインターネット上でヴァイラルになったもの。
「こんな宣誓書を見せられたら、ブライズメイドよりも未来の夫の方が逃げ出すはず」との指摘も聞かれていました。


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