Top 10 of the Most Famous Mugshots in US (Besids Trump's)
トランプ氏のマグショットが登場するまでは、
米国史上最も有名だったセレブリティ・マグショット Top10

Published on 9/1/2023


8月24日木曜日に過去3ヵ月に4度目の刑事訴追を受けて、ジョージア州フルトン・カウンティの刑務所に自ら出頭したのがトランプ前大統領。 いかにもトランプ氏らしく、TVのプライムタイムで生中継される時間を狙っての出頭でしたが、過去3回の逮捕時とは異なり、 ジョージア州で撮影されたのがトランプ氏のマグショット。
マグショットとは、逮捕時に撮影される顔写真のことで、以前は背丈が分かる目盛りが付いた背景で撮影されるケースがあり、 囚人番号の札を自分で持って撮影するケースとそうでないケースに別れるのが現在。 逮捕された囚人の情報はパブリック・レコードなので、メディアには公開の権利がありますが、 セレブリティが逮捕される度にあっという間にマグショットがインターネット上に拡散するようになったのはソーシャル・メディアが登場して以降のこと。
過去3回の逮捕でも、その都度ソーシャル・メディアを通じて「逮捕は来年の大統領選挙の共和党最有力候補である自分への選挙妨害である」と アピールしては支持を呼び掛けて来たトランプ氏ですが、今回の逮捕では通常ならマイナス・イメージになるマグショットを使って Tシャツ、マグカップ、ベースボール・キャップといったグッズを製作して販売し、その売り上げと支持者からの寄付でトランプ陣営が集めたのは何と700万ドル。 アメリカ市場、最もマーケティング・ヴァリューがあるマグショットとなっています。
さて ここに御紹介するのは、トランプ氏のマグショット同様に、過去にアメリカ社会を賑わせてきたセレブリティのマグショット10選。 もちろん有名なマグショットの中には、古くはアル・カポネ、1990年代には妻殺しの容疑で逮捕され、裁判で無罪を勝ち取ったO.J.シンプソン、 比較的新しい所では、俳優でかつては「アメリカの理想の父親像」とまで言われた黒人コメディアンで、過去30に年にも渡る性的暴行により #MeTooムーブメントの中で逮捕されたビル・コスビー等のものがありますが、ここでは時代の中で犯罪扱いよりもセレブリティ・スキャンダルの色が濃い アメリカ史上話題のマグショット トップ10を順不同でご紹介します。



Hugh Grant / ヒュー・グラント (1995年)

1995年当時ハリウッドでアップ&カミング・スターとして注目されていた英国人俳優、ヒュー・グラントが逮捕されたのは買春容疑。 当時、モデルのエリザベス・ハーレーと婚約中だった彼ですが、ストリート・ウォーカー(道端で客引きをしている売春婦)のディバイン・ブラウンを 車で拾ったところを警官に職務質問されてしまい、不慣れだった彼は ディバインに前金で報酬を支払ったと警察に告げたことで墓穴を掘って逮捕されています。 この逮捕劇は、彼のハリウッド初主演映画「ナイン・マンス」の公開と重なったことから、大スキャンダルとなり、ディバイン・ブラウンは一躍時の人。 映画公開までカップルとして振舞ったエリザベス・ハーレーとの関係は、程なく破局を迎えています。
しかし、ヒュー本人は 映画のプロモーションのために事前にスケジュールが決まっていたメディア出演を全てこなし、その都度謝罪と弁明を繰り広げたこともあり、 その後「ノッティング・ヒル」や「ブリジット・ジョーンズ」に出演出来るまでにイメージを回復しています。


Tiger Woods / タイガー・ウッズ (2017年)

写真上は2017年5月にフロリダ州でDUI(Driving Under Influences/アルコールやドラッグでハイな状態で運転すること)で逮捕されたタイガー・ウッズのマグショットで、 直後からインターネットで大きく拡散されたもの。逮捕されたのは午前3時で、タイガーは4時間拘留された後に仮釈放されています。彼はDUIについては 飲酒運転ではなく、「処方箋痛み止め薬に対する予期せぬ身体の反応」と説明。「薬の組み合わせを変えただけで、こんな違いがあるとは」 と本人も驚く様子を見せ、その後ファンやメディアに「逮捕は飲酒運転によるものではないことを知って欲しい」と事情説明の場を求めていたことが伝えられています。
最終的にタイガーはDUIは否定したものの、無謀運転の罪を認め、執行猶予で拘留を逃れています。


Elvis Presley / エルヴィス・プレスリー (1970年)

昨年映画「エルヴィス」が公開され、若い世代にもそのアイコニックなスタイルが知られるようになったエルヴィス・プレスリーですが、 敬虔なクリスチャンである彼は逮捕歴は無く、上のマグショットはコロラド州デンバー警察署から名誉警察バッジを授与されるために 警察署を尋ねた際に、警察署長から冗談で勧められ、エルヴィス本人も面白がって撮影したもの。 当時はソーシャル・メディアなどありませんでしたが、天下のエルヴィス・プレスリーのマグショットとあって、当時もてはやされたことが伝えられています。



Lindsay Lohan / リンジー・ローハン (2010年)

子供の頃から親の愛情に恵まれないまま 俳優活動を続け、やがてシンガーとしてもデビューしたリンジー・ローハンは 長年に渡る薬物乱用で知られた存在。何度もDUI(Driving Under Influences)で逮捕されてきた彼女ですが、 最も有名なのが写真上2010年7月に逮捕された時のもの。当時の彼女は2007年の飲酒運転による逮捕で保護観察の身であったことから、 90日の禁固刑を命じられて服役を始めましたが、僅か13日後に刑務所の混み合いと、模範囚であることを理由に釈放されています。
これを前後した時期のリンジー・ローハンはリハビリ施設への出たり、入ったりを繰り返していましたが この時のマグショットは、さすがに運転免許証の写真を 本人が気に入るまで撮影し直してくれるカリフォルニア州とあって、 髪がツヤツヤに見えるライティングなど、通常のマグショットよりグラマラスな仕上がりが話題になっていました。


Jane Fonda / ジェーン・フォンダ (1970年)

ジェーン・フォンダと言えば、古くからアクティビストとして知られ、1970年代のニクソン政権への抗議、ベトナム戦争への抗議活動等で、 FBIとCIAの監視リストに載っていたのはあまりにも有名。 写真上は彼女が32歳の1970年11月3日、クリーブランドの空港で逮捕された時のもので、容疑はドラッグの不法所持。 しかし後に、警官がその逮捕はニクソン政権からの差し金であり、彼女が「ハメられただけ」であったことを告白。 逮捕当日ジェーン・フォンダは、ベトナム反戦の寄付集めのスピーチのためにカナダに向かおうとしていたところで、 ニクソン政権は逮捕によってスピーチを中止させ、彼女の評判を落とす目的であったと見られています。


Michael Jackson / マイケル・ジャクソン (2003年)

写真上はマイケル・ジャクソンが2003年11月に、当時13歳でガンを克服した少年から性的虐待・暴行で告発され、カリフォルニア州サンタバーバラ群 保安局によって撮影されたマグショット。 この訴えを起こされた当時、マイケル・ジャクソンは14未満の未成年者に酩酊薬を与えた2件の重罪容疑でも起訴されていました。
この時は未だ 故ホイットニー・ヒューストンやダイアナ・ロスといった友人達が、彼の無罪を信じてサポートしていた時期で、2005年には無罪となっています。 しかし13歳の少年が主張した性的暴行容疑は、10年前に別の13歳の少年が訴えた内容と酷似しており、この時は警察が訴追することはありませんでした。 マイケル・ジャクソンに対する青少年性的虐待の訴えは、彼が死去した後も続いています。


Mick Jagger / ミック・ジャガー (1967年)

ローリング・ストーンズのメンバーは、合計で12回の逮捕歴がありますが、現在80歳のミック・ジャガーは3回の逮捕歴があります。 写真上のマグショットは、一番最初の逮捕とあって 最も有名なもので、容疑はドラッグ所持と使用。 彼にとって3度目にして、現時点で最後の逮捕となったのは1972年7月で、この時はストーンズのギタリスト、キース・リチャードと共にフォトグラファーに暴力を振るった容疑で 2人一緒に逮捕されています。しかし この逮捕によってボストンでのストーンズのコンサートがキャンセルになることを嫌ったボストン市長が2人の釈放に尽力。 コンサート前には市長が自らその功績を自慢げにアピールしていました。



Paris Hilton / パリス・ヒルトン (2007年)

2007年6月、パリス・ヒルトンは、交通違反で2回警官に止められ、その際に有効な運転免許を所持していなかったことで逮捕され、撮影されたのが上のマグ・ショット。 当時運転していた19万ドルのベントレー・コンチネンタルGTCが逮捕時に押収さたとのことで、パリスの逮捕はその時が2度目で。1度目は2006年に飲酒運転で逮捕されており、 その時に受けたのが免許停止処分。2度目の逮捕時は保護観察中であったことから、45日の禁固刑が決定しています。 パリスは裁判所からの命令通り、期限内に警察に出頭して刑期を過ごしましたが、もちろん一般の囚人とは隔離された特別扱い。 結局、カリフォルニア州刑務所が過密状態であること、及び服役期間を模範囚として過ごしたことが認められて、刑期が半分に短縮されました。
リンジー・ローハン同様にカリフォルニアで撮影されたマグショットとあって、パリスも撮影前にリップグロスをアプライすることが許されていた様子が当時指摘されていました。


Cher / シェール (1959年)

写真上はあのシェールのマグ・ショット。本人と識別が出来ないイメージなのは、写真撮影当時が未だ13〜14歳であったため。 逮捕容疑は友人の車を勝手に運転してドライブ・イン・シアターに出掛けたこと。 シェール本人は2013年にトークショーで逮捕歴があることを自ら語っていました。


David Bowie / デヴィッド・ボウイ (1976年)

1976年3月20日にドレスアップし、メークまでした姿で逮捕されたのがデヴィッド・ボウイ。当時の彼は28歳の若さで、アルバム「ステーション・トゥ・ステーション」のツアーで訪れた NYローチェスターのホテルで、ミュージシャン仲間のイギー・ポップとマリファナを喫煙していた容疑で逮捕されています。その後ボウイは保釈金を支払い、 無事にその後のマディソン・スクエア・ガーデンを含むコンサート・スケジュールをこなしましたが、結局逮捕の2ヵ月後には不起訴処分が決定しています。 ボウイはそれ以降一度もローチェスターを訪れなかったとのことです。



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