Feb Week 4, 2026
Mini Kelly Hype
今やバーキンをよりハイリターンの投資対象、セレブも夢中のミニ・ケリー
少し前のCUBE New Yorkのファッションの記事で、バーキンのリセール価格が2022年をピークに下落し、
エルメスが2026年も価格を6%値上げしたことから、投資対象のバイヤーの数が減り、ウェイティング・リストが短くなったことをお伝えしたけれど、
買った値段と売れる値段の格差が縮小すれば、投資対象として魅力が無くなってくるのは当然の成り行き。
逆にS&Pの優良株よりもハイリターンを生み出すとして2024年後半からハイプが続いてきたのががミニ・ケリー。
底辺のサイズが20㎝、細く短めのショルダーストラップが着いたこのスタイルは、
ジェニファー・ロペスからカダーシアン&ジェナー・ファミリー、写真上のティモシー・シャラメ等、数多くのセレブリティや
主要都市のファッション・ウィークにやって来るエディター、インフルエンサーも愛用する Itバッグ・ステータス を保っているのだった。
近年小さいバッグがもてはやされた関係で、バーキンの中古市場でも25cmの方が30cm、35cm、40cmより価格が高い傾向にあるけれど、
ケリーの世界でもミニ・ケリーの中古販売価格のリターンは 25cm以上のケリーを上回るもの。
ちなみにS&P500の2022年から現在までの市場全体のリターンは43%。 対するミニ・ケリーは
2022年のエルメスンの販売価格が約9,200ドル、現在のリセール市場での取引額は3万6900ドル以上で、今やバーキンを超える302%のリターン。
ちなみに、私はもう何年も前にこのインスパイア版を購入したことがあるけれど、
鍵、リップグロス、クレジット・カード、そして分厚いケース入りのアイフォンが入る程度。
でも昨年にはアイフォンが薄くなり、アンドロイドでも折りたたみ式が登場しているせいか、キャパシティには問題が無いようで、
聞かれるのは、「今ではすっかり手に入らなくなった」という愚痴ばかり。
ラグジュアリー・グッズの再販マーケットデータを集計して、Fashion Nicaが発表する2026年のItバッグ・ランキングでに、300%を超えるリターンを記録したミニ・ケリーが1位。
2位はランクダウンしたとはいえ、引き続き285%というハイリターン率を誇るバーキン。
そして3位が通常サイズのケリーで、リターン率は159%。
引き続きバッグ市場はエルメスが圧倒的な強さを見せているとは言え、その内訳は変わりつつあるのだった。
ちなみに小さいサイズのケリーには写真上左側上のでストラップが無いケリー・ポシェット、そしてその下の縦長のミニ・ケリーがあるけれど、
中古価格がアップし、ハイリターンをもたらしてくれるのはミニ・ケリー2と呼ばれるスタイル。
中でもプレステージが高く、価格が高いのはやはりクロコダイル。
レザー素材より、ダメージやスクラッチに強いのも価格が保てる大切な要因で、
クロコダイルの場合、ブラックのゴールド金具が一番価格が高くなるとのこと。
かつては写真上右のように、大型のバーキンのベルトに通して、超高額のバッグチャームのように持つスタイルもプロモートされていたミニ・ケリーであるけれど、
その小さめのサイズのお陰で、フォーマル・オケージョンや、コンサート、スポーツ・イベント等も
こなしてくれるオールマイティさや、旅行にも便利な機動力が評価されていて、ミニ・ケリーのハイプはまだまだ続きそうな気配なのだった。
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執筆者プロフィール 秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。 Eコマース、ウェブサイト運営と共に、個人と企業に対する カルチャー&イメージ・コンサルテーション、ビジネス・インキュベーションを行う。 |


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