Sep Week 5, 2023
“Mud Rub Peeling Solution”
肌の角質が消しゴムのカスのように剥ける!? マッド・ラブ


近年、ファッションでもビューティーでもトレンドが生まれるソーシャル・メディアと言えばTikTok。 事実、TikTokは最も時流に乗ったコンテンツが多いソーシャル・メディア。 ジェネレーションZのユーザーが多いプラットフォームなので、「TikTokで発信されるトレンドは若過ぎる」と考える人は少なくないけれど、 実際にアメリカではTikTokユーザーの60%が16~24歳。 男女比は女性が60%で、男性が40%。 従って女性向けのコンテンツが多めになっているけれど、興味深いのは25歳以上のTikTokerは、 インスタグラムを含む他のソーシャル・メディア・ユーザーよりも トレンド・コンシャスで、アンテナ機能が優れた人々が多いと言われること。 そのためトレンド・サーチをビジネスとするマーケティング会社や広告会社等が、最も念入りにリサーチしているのが TikTokなのだった。




そのTikTokで 少し前から話題になっていたのがここに御紹介する "Mud Rub / マッド・ラブ” 。 ”泥のスクラブ”のという感じのネーミングであるけれど、プロダクト自体は半透明のカラフルなジェル状。 何故このネーミングなのかが良く分からないのだった。
しかもその使用ビデオは、YouTube上でよく見られる「擦るだけでシミが落ちる!」と謳っておきながら、実はビデオ編集とフォトショップでフェイク効果を演出する 美肌プロダクトの広告ビデオにありがちな、「まさか!?」という効果。 軽くアプライするだけで、肌の角質が消しゴムのカスのようにボロボロ落ちて来るのがそのビジュアルで、 私は「こんなビデオに騙される人が居るなんて…」と思って呆れていたところ、 どうやらその効果は本当らしいという噂。 そこで ビューティー・プロダクトのトライアルが大好きな私は、早速話題のマッド・ラブを取り寄せて 自分で実験してみることにしたのだった。




マッド・ラブを絶賛する友人によれば、全く同じように見えるパッケージが別のメーカーから出ているとのことで、 ブランドを間違えると効果がガタ落ちするとのこと。(お詫び:このページに使われているボトルのビジュアルは類似品です。) そこで友人が勧めるブランドで購入したところ、届くまでに待つこと2週間。
近年はどんなに時間が掛かってもオンライン・ショッピングで購入したものが 最高でも5日あれば届いていたので、 2週間後に届いた時には オーダーしていたことさえ忘れていたような有り様。 なので「先ずはインストラクションを読んで正しい使い方を確認」と思ったけれど、 プロダクトにはそんな物はついていないので、入浴時に適当に使ってみることにしたのだった。
そして実際に使用してみて驚いたのが、本当にアプライした途端に角質が消しゴムのカスのようにボロボロ落ちて来たこと。 擦るアクションも無しにその状態になったことから、私は「このジェル状のプロダクトが体温や水分によってパサパサに固まって、 角質が落ちたように見せかける詐欺ではないか?」と疑ってしまったほどなのだった。




プロダクトを洗い流してみると、肌はツルツル。 初日は 夏の間の紫外線による色素沈着が気になるデコルテを中心にトリートメントしたけれど、 スクラブのように擦るのではなく、前述のようにマッド・ラブをアラプライした途端に、どんどん角質が剥がれ落ちて来る感触は ちょっとした興奮を覚えてしまうもの。
それと同時に「こんなに角質が落ちた後の肌は、一刻も早く保湿しないと…」と思った私は、入浴後に身体の水分を拭き取ることなく、直ぐにボディオイルをアプライしたけれど、これは我ながら名案。 肌がシットリ仕上がったのだった。 そして鏡を見て気付いたのが、使用前に比べてデコルテの肌の色が白っぽくなり、日焼けによる薄いヴェールのような不均一な色素沈着が大きく改善されて、 キメの細かい肌のテクスチャーが感じられたこと。
マッド・ラブは週に2~3回の使用が望ましいとのことだったので、翌日は膝から下をトライ。 すると膝の角質も取れて、両膝がツルツルになったので、以来毎日のように全身のボディ・パーツにローテーションで使用するほどのお気に入りになってしまったのだった。
ふと考えると秋からは若干紫外線が弱まるので、角質を落とすケアには適したシーズン。 それとは別に、人間は身体の汚れを不快感と受け止める一方、洗浄感を快楽と捉える生き物で、角質を落とす、アクネを潰す等、老廃物や毒素を除去することは ストレス・レベルを下げたり、気分を高揚させる働きがあるとのこと。なので私が毎晩のように楽しくマッド・ラブを使ってしまうのも納得と言えるのだった。

執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。 Eコマース、ウェブサイト運営と共に、個人と企業に対する カルチャー&イメージ・コンサルテーション、ビジネス・インキュベーションを行う。
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