Nov Week 2, 2023
“Wide Leg Jeans with Belt”
ワイドレッグ・ジーンズ With ベルト


私がこの秋数年ぶりに購入したのがジーンズ。 私は日頃からパンツルックが多いものの、過去2年ほどのカジュアル・オケージョンで愛用していたのは、もっぱらカーゴ・パンツとレギンス。
私がジーンズ離れをしたのは、スキニー・ジーンズが流行り出してからで、いくら近年のデニム素材がストレッチするとは言え、 着心地が悪そうなのに加えて、私の女友達の1人が 自信過剰な女性を表現する際に、「体系も顧みずにスキニー・ジーンズを履いているようなタイプ」とういうセンテンスを頻繁に用いていたせいで、 暫くジーンズから遠ざかってしまったのだった。
でも今や時代はビッグ・シルエットがメインストリーム。特にこの秋は 過去2年ほどの間にジワジワ人気が盛り上がってきたワイドレッグ・ジーンズ無くしてはファッションが語れない状況。 しかもファッション業界では 過去2~3シーズンに渡って、かつては”カナディアン・タキシード”と呼んで人々が馬鹿にしていた、上下デニム、全身のアウトフィットが ”ホット”で、ランウェイにも頻繁に登場するほど。
そんなご時世なので、今やデニム・アイテムが非常に進化&充実していて、デザイン・バラエティが増えたのはもちろん、 デニム素材自体も柔らかく身体に馴染んで、着心地が良くなっていたのは嬉しいサプライズ。 そのためジーンズと一緒に、デニム・シャツ、デニムのトレンチ・コートまで購入してしまった私は、 数年前の自分なら考えられない、カナディアン・タキシード姿でブランチに出掛けてしまったのだった。




私は女性の体形が最も崩れて見えるアウトフィットは、間違いなくバギー・ジーンズだと考えているので、同じワイド・シルエットのジーンズでも バギー・ジーンズは決して履かない主義。でもワイドレッグ・ジーンズはハイライズで、ウエスト・ラインがマークされているので、上手く選べば 体型を非常にカバーしてくれるアイテム。 ある程度年齢を重ねた女性の場合、体型をカバーしないワイドレッグ・ジーンズを着用してしまうと、 トレンドを意識しているよりも、長年に渡ってワイドレッグ・ジーンズだけを愛用している 田舎町の中高年層のように見えてしまうのがアメリカ。
ワイドレッグ・ジーンズの着こなしは、デイアウトの際にはニットやスウェット、ナイトアウトの際はテーラード・ジャケットとコーディネートするのが定番かつ、メインストリームで、 何方のケースでも手を抜くべきではないのがバッグとシューズ。 服装がカジュアルでベーシックだと、どうしても目が行くのがバッグとシューズで、財力からファッションセンスまでがジャッジされるのがこの部分。
これまでだとスカートを履く時はブーツやサンダルの方がファッショナブル、ジーンズやパンツにはローファーやスニーカーというのが一般的なフットウェアのチョイスと考えられてきたけれど、 今シーズンに関してはそれが見事に逆転。ジーンズやパンツの足元がサンダルやブーツ、丈に関わらずスカートにはローファーやスニーカー、それも素足ではなく、ソックスを履いて合わせるのが トレンディングとされているのだった。




以前から、世の中のファッションがどんどんカジュアルになりつつあったものの、そのカジュアル度に拍車が掛かったのはやはりパンデミック以降。 特にナイトアウトの際は プレパンデミックのレベルでドレスアップしてしまうと、比較的若い世代の場合は 何か別の正式な行事に参加してから ディナーやドリンクにやってきたような違和感を与えてしまう一方で、 ある程度の年齢を重ねた層がプレパンデミックの装いをすると、「暫く服を買っていない」と周囲に思われるか、そうでない場合は年齢以上に老けた印象を与えるのが今のご時世。
私は少し前にアメリカ人と話していた際に 「ヴィンテージを着ても老けて見えない年齢って、どのくらいだと思う?」と尋ねられ、ふと思ったのが、 女性でも男性でも、年齢を重ねた人がヴィンテージを着用していると、服を買い替えずに、ずっと同じ服装で通してきた頑固で社会性の無いイメージを与えてしまうということ。 ヴィンテージがスタイリッシュに見えるのは、それが実際に流行った頃には生まれていなかった世代が、それをモダンなセンスと若さで着こなすから。
そもそも年齢を重ねれば 重ねるほど、新しい素材で着心地を追求し、進歩した服のカットで身体の欠点をカバーするべきで、年配層がヴィンテージを着用する若い世代を「こんな着こなしも悪くない」と思って眺めるのと同じように、若い層が見て「この年齢でも、こういう服装の方がカッコ好い」と思うような装いをする方が、印象が良いだけでなく、接し方まで変わって来ると思うのだった。
ちなみにワイドレッグ・ジーンズで ナイトアウトを無難にこなすには、前述のようにシューズとバッグにお金を掛けるのに加えて、 カラーをダークなモノトーンに纏めること、そしてバーやラウンジの中には今もジーンズはOKでもリップト・ジーンズはダメというドレスコードが残っているケースがあるので、 クリーンな印象のジーンズを選ぶことが大切なのだった。




今の世の中では、ボトムに何を着用する場合でも、誰もが判でついたようにやっているのがフロントタック、すなわち前だけをボトムの中に入れる着こなし。 私は個人的にはフロントタックをする場合には、ベルトバックルをアクセサリーとして強調したいタイプで、特にワイドレッグ・ジーンズのようなカジュアル・ボトムを着用する場合、 ベルトの存在はとても大切だと考えているのだった。
かく言う私が半生愛用してきたのは エルメスのHベルトであるけれど、過去2年半ほどはヴァレンティノの ゴールドのVバックル・ベルトが大活躍。 パンツルックはもちろんのこと、マキシドレスやコートの上からもつけて、近年で最高のコストパフォーマンスになっていたのだった。
まだまだこの2本を愛用するつもりであるけれど、そのラインナップに今シーズン加える予定なのが ロエヴェのアナグラム・ベルト。 HやVの文字に比べて バックルのインパクトが弱いところが逆に新しいと感じてしまうのがこのベルトで、 私が狙っているのはベルトのレザーにバックルと同じアナグラムのエンボス加工をあしらったスタイル。 最初はレトロな革細工のように見えたエンボス・テクスチャーであるけれど、実際にこれをつけている人を見かけた時に、その 何とも言えない存在感に一目惚れ。
今まで ベルトと言えばゴールド・バックルのものばかりを身につけてきたので、 今回はマット・ブラックを選んで、バックルよりもベルト本体が目立つ着こなしをしようと考えているのだった。

執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。 Eコマース、ウェブサイト運営と共に、個人と企業に対する カルチャー&イメージ・コンサルテーション、ビジネス・インキュベーションを行う。
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