
先週にフェイバリットのコーナーにも書いた通り、自分を健康だと思い込んでいた私が
突如見舞われたのが腸閉塞による3日間の緊急入院。
発病は本当にショックだったけれど、調べてみると 私は腸閉塞を患うだけの原因を幾つか抱えていたのだった。
まず1つ目は1日1食の生活。2つ目は繊維質の取り過ぎ。そして3つ目はよく噛まない上に、食べるスピードが早いこと。
私が過去10年以上に渡って1日1食生活を続けて来た理由は、「長寿遺伝子」や「抗老化遺伝子」と呼ばれるサーチュイン遺伝子を活性化するため。
サーチュイン遺伝子は細胞の老化を防ぎ、DNAの修復、代謝の改善、テロメアの保護、ミトコンドリアの増加等の働きを持つ、若さを保ち、寿命を延ばす遺伝子。
CUBE New YorkでベストセラーになっているNMNレスヴェラトロールのサプリメントを私が毎日摂取するのも、
このコンビネーションがサーチュイン遺伝子を活性化するからで、
もう1つの活性化の手段が空腹状態を保つこと。 また消化器官を完全に休める時間を持つことは、代謝力維持や健康のためにも良いとされているたのだった。
でも1日1食生活の場合、その1食で満腹感を味わうまで食べないと 身体が飢餓状態だと思い込んで省エネモードに入ってしまい、
身体がだるい、エネルギー不足といった症状に陥ることから、空腹状態の胃袋に送り込むのが腹八分以上の食事量。
年齢を重ねるに連れて、その消化が負担になってきたことを感じていたので、過去2年ほどは、食事の2時間前にフルーツやナッツを食べるようにしたのだった。
とは言え、いざ食事の段階で私が先ず食べるのが大量の野菜。
特にブロッコリ、キャベツ、アヴォカドは毎食の常連。さらに低カロリーで栄養価が高いキノコ類も頻繁に料理に加えており、こうした繊維質が多い野菜、キノコ、ナッツは
全て腸閉塞の原因として列挙される食材。それをよく噛まずに、早いピッチで食べていたのが私で、
食事に気を遣っていても、食べ方や消化器官への配慮をしてこなかったのは最も反省したポイント。
今後はキャベツやブロッコリの量を減らし、その分の栄養素を
スルフォラファンのサプリで摂取する方針に切り替え、
食事には必ず発酵食品を2品以上取り入れること新ルールにしたのだった。
食生活改善に取り組んでいる今は、4時間~4時間半置きに食事をする1日3食生活。 それでも夕食から翌日の朝食まで
14~15時間は何も食べずに過ごせるので、夕食を食べ過ぎない限りはサーチュイン遺伝子に働きかけるのに十分なインターバル。
腸閉塞によって6日間断食状態だったため、その間に腸内バクテリアが激減し、消化力が弱ってしまったことから、
3カ月計画で腸内環境の立て直しを図っているのが現在。 最初の数日間は そんな腸内環境のせいで味覚が変わってしまい、
コーヒーが無いと生きられなかった私が、「コーヒーが不味くて飲めない」状態になったのには驚いたけれど、
お陰で 朝一番に飲むようになったのがレモン生姜湯。
朝食にはご飯、納豆、みそ汁、梅干し、卵など、典型的な日本の朝の定番を味わう毎日になったのだった。
ちなみに腸閉塞は、子供がプラスティックの玩具を飲み込んだり、高齢者が入れ歯を飲み込んだ場合にも起こるトラブル。
比較的多いのが過去の腹部手術による瘢痕組織の癒着により腸管が狭くなる原因。それ以外にも炎症性腸疾患や放射線治療、ヘルニアも腸を狭くして腸閉塞の原因になり得るとのこと。
さらには痛み止め等、特定の薬剤が 腸の運動を遅らせることで閉塞のリスクを高めることもあり、原因は本当に様々。人間だけでなく、犬にも多い病。
ニューヨーカーの間でも決して珍しい症状ではないようで、入院中にナースが「同じ症状で苦しむ人が このフロアに4人居る」と話していたのだった。
入院という事態に見舞われて つくづく感じたのは、自分で「健康」と思っている状態が、実は「発病までのプロセス」かもしれないということ。そして
今後は、無理をせずに休んで、 もっとゆとりを持った生活をしようということ。 入院によって人生観が変わる人は少なくないようだけれど、
私の場合、これまで生きることに一生懸命になり過ぎて、おおらかさが足りなかったことを 遅ればせながら反省したのが 今回の経験なのだった。
最後に読者の方、お買い物のお客様からご丁寧なお見舞いのメッセージを頂戴いたしました。
ご心配をおかけしましたが、お陰様で順調に回復しております。心からお礼申し上げます。
Yoko Akiyama
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執筆者プロフィール 秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。 Eコマース、ウェブサイト運営と共に、個人と企業に対する カルチャー&イメージ・コンサルテーション、ビジネス・インキュベーションを行う。 |


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