
Nov. Week 1, 2021
”Post Pandmic Beauty”
ポスト・パンデミック・ビューティー

アメリカは過去2週間ほどの間に一部の地域では再びウィルス感染者が増え始めているけれど、
その理由と言われるのがハロウィーンで人々が集まってパーティーを楽しんだこと。
でも世の中はすかりポスト・パンデミック・モードで、消費のパターンもプレパンデミックに近い状態に戻りつつあるのが現在。
そんな中ビューティー業界で取り沙汰されるようになったのがポスト・パンデミック・ビューティー・トレンド。
ビューティー業界はパンデミックの影響を少なからず受けたセクターで、
ヘアサロンやネール・サロンがクローズしていたせいで、パンデミック中には ネールからフェイシャルまでの DIY(Do It Yourself)キットが売上を伸ばした一方で、
ストアのビューティー・カウンターで サンプルのトライや、メークのデモンストレーションを行わなくなった結果、
これまでストアでの購入が多かったカラー・コスメティックが 一気にオンライン・ショッピングにシフトしたと言われるのだった。

アメリカでパンデミック前から売上を伸ばしていて、ポスト・パンデミックでもその人気を継続しているのがフェイク・アイラッシュ。
パンミック中はマスクをすると どうしても顔の印象が弱くなるので、
それまでフェイク・アイラッシュに興味が無かった人々もフェイク・アイラッシュをつけるようになったけれど、
マスカラでは実現しない目のインパクトと目力をもたらすのがフェイク・アイラッシュ。
特にグルーよりも遥かに装着が簡単な マグネット・アイラッシュの普及は アイラッシュ・エクステンションのビジネスに打撃を与えつつある状況。
かく言う私もCUBE New Yorkで取り扱っているモキシ―・ラッシュのボリューム控えめのクラシック・アイラッシュを愛用していたけれど、
昨今ではそれよりボリュームが多めの I ラッシュのディスカウント・バージョンのキット(写真上) を気に入って愛用しているのだった。
マグネティック・アイラッシュはマグネットが付いているので自分の目のサイズに合わせてカットが出来ないと思っていたけれど、
実際にはマグネットは ちょっと力を入れただけでハサミで簡単にカットが可能。
長時間心地好く着けていられるコツは、瞬きした時にアイラッシュのエッジが瞼に当たらないように、目頭から少し離れた位置から装着することで、
私自身はアメリカ製のアイラッシュを1~1.5㎜程度カットすると丁度良いサイズになるのだった。

ポスト・パンデミックでマスクをしない時間が増えると、やはり唇に目が行くようになるということで ポスト・パンデミックは リップ・トリートメントや
トリートメント効果があるリップ・カラーがトレンディングになっているけれど、
ソーシャル・メディア上で大ヒットになったのが写真上のディロルのリップ・プランパー+リップ・セラムのセット。
これはデイタイム & ナイト・タイム用トリートメントの2本セット。デイタイムはジンジャー・エッセンスのフォーミュラで
唇にボリュームをもたらしながら保湿し、ナイトタイムはミントの成分が唇のテクスチャーのダメージの修復、保湿、改善を行うというもの。
夜はデイタイムとナイトタイムのプロダクトをレイヤーで使用することによって、眠っている間に唇の細胞の活性化を促せるというメリットももたらせるのだった。
若い世代はカイリー・ジェナーのようなフィラーでボリュームを持たせたようなリップを、注射針無しでナチュラルに再現するために使用していると言われるけれど、
ミドルエイジ以降がこのプロダクトを愛用するのはもっぱら唇の縦ジワを消去するため。
デイタイム用のセラムはリップ・プランパー独得の 鈍いしびれ感があるけれど、私はそれは全く気にならないタイプ。
デイタイム用を他のリップ・プロダクトと重ねる場合には、先にカラープロダクトをアプライして一度ティッシュで抑えてから
このセラムを乗せるのが正しい使い方の順序。
リップグロスとしての役割も果たしてくれるので、唇がツヤツヤした印象に仕上がるのだった。

さてパンデミック中はサロンがクローズしていた分、DIYで日頃とは異なるカラーヘアを染める人、テンポラリー・ヘアカラーをトライする人が多かったと言われるけれど、
今では人々がヘア・サロン通いをすっかり以前のペースで再開したと言われ、それと共にきちんとプロの手で行われたハイライトやヘアカットが
素人との力量の差を見せつけているけれど、唯一素人のDIYがサロンに負けないと言われるのがトリートメント。
髪質にこだわる人々に抜群にアピールするマジック・ワードと言えば ”ケラチン”であるけれど、そのケラチンを主成分にしたマスクで
最も定評があるのがヴィタミン・ヘア・コスメティックス社のケラチン・ヘアマスク・ディープ・コンディショナー。
ヴィタミン・ヘア・コスメティックスは1943年に設立されて以来、プロ用のヘア・プロダクトをサロンにのみ流通してきたメーカー。
一般に販売をスタートしたのは近年のことで、1回のトリートメントでブローの仕上がりが格段に向上するという口コミ評価が広がったアイテム。
私は以前このコーナーにも書いた通り、アンチ・シャンプー派なので髪の毛を洗うのはもっぱらソープで週1回程度。
その私が週に2回、すなわちシャンプーをしない日にも1回トリートメントをするようになったのがこのマスクで、
それというのも髪の毛の滑りが非常に良くなって、ヘアが絡まらない分 ブラッシングやブローの際の抜け毛が激減したため。
また髪の毛にコシが出てきたのもこのマスクで実感する効果で、使用法は濡らしてから水を切ったヘアにアプライして 5分ほど置いてから洗い流すだけ。
5分なんてボディ・クレンジングをしている間に直ぐに経ってしまうので、「シャワーの合間にこんなに簡単に髪の毛を改善してくれるなんて」と思いながらの使用。
週に2回のマスクと、毎朝のブラッシングの際のプラセンタのスプレーというルーティーン、そしてテンポラリー・ヘアカラーを使うことによってヘアダイの頻度を6~8週間に1度にしたことから
私の髪の毛は質の向上もさることながら、一時よりも生えて来る髪の毛から感じられるようになったのが しっかりた生命力。
「やっぱり髪の毛は 植物と一緒で栄養を与えながら、いたわってあげないと… 」とつくづく思っているのだった。
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執筆者プロフィール 秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。 Eコマース、ウェブサイト運営と共に、個人と企業に対する カルチャー&イメージ・コンサルテーション、ビジネス・インキュベーションを行う。 |


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