Jan. Week 3, 2023
“Clean, Remove, Creating More Flow”
風の時代に乗るフロウを生み出す居住空間作り


2020年12月から世の中は風の時代に入っていることは、以前にも複数回コラムで書いてきたけれど、 今までは言わば時代のお膳立ての時期。 風の時代が本格的にそのキャラクターを強めて行くと言われるのが2023年から。 そんな本格的な風の時代を迎えるに当たって、私が昨年末に物に憑かれたように夢中で行っていたのが 風の時代を反映した居住空間作り。
まず取り組んだのは 月並みながら掃除と物を捨てること。 私の場合、自宅は「何時誰が来ても、誰に見せても恥ずかしくないコンディションに保つ」というのが NYで1人暮らしを始めて以来、貫いてきたポリシー。 しかし細かい部分に溜まった埃の掃除がなかなか行き届かないこと、 仕事用デスクの上に書類や郵便物が常に大量に乗っていること、 さらには クローゼットや棚の中がオーバー・キャパシティで、 収納場所に圧迫感が感じられて、物を出し入れする際に手間や時間が掛かるのが私の問題点。 ふと考えると、これらは全て風の時代のタブーであることから、 年末に丸5日間を掛けて行ったのが大々的な掃除と収納の抜本的見直し、そして部屋の中にエネルギーとフロウ(流れ)を生み出すための工夫やアレンジ。
その結果、部屋全体の見た目こそは大きくは変わらないものの、 まるで引っ越した直後のような新鮮さや スッキリした心地好さが味わえる居住空間にコンバートすることが出来たのは大きな収穫なのだった。




前述のように 私が今回集中的に行ったのが収納の見直し。 私の棚やクローゼットは 物がギッシリ並んでいるので、必要な物にアクセスするために まず別の物を動かすケースが殆ど。 使った物を戻す際にも 同じプロセスを繰り返すことになるので非効率的な上に、無意識のうちに物の出し入れの際に気を遣うのが常。
風の時代では たとえ収納場所であっても 自分の生活空間である限りは そこに空気やエネルギーの流れを生み出すのは不可欠。 そこで 物を処分して見た目の窮屈さを大きく改善して 空間にゆとりを持たせ、頻繁に使う物は全て 他の物を動かさなくても出し入れが出来るようにしたところ、 収納場所の見場が良くなったのはもちろん、必要な物へのダイレクト・アクセスが 小さなストレスや時間の無駄をいかに省いてくれるかを改めて実感することになったのだった。

さらに今回実践したのが、何処に何があるかを日頃から把握できる収納。 その収納法をクローゼットだけでなく、コスメティック、スキンケア、ヘアケア、ジュエリー等、全ての収納に反映させた結果、 ペンダント、ネックレス類は 頻繁につける物以外も 全て吊るすスタイルの収納に変わり、 大々的に破棄することになったのが 知らず知らずのうちに溜まっていたマスカラやリップグロス。
何年もつけていなかったネックレス・チェーンのからまりをほぐして 新たな収納法を実践するプロセスでは、 出掛ける前の慌ただしい時に、からまったチェーンと格闘しかけては諦める自分の姿を思い出していたけれど、 ふと気付くと 私のこれまでの 生活全般も 収納法と全く同じ。 表面的にはオーガナイズされているように見えて、実際には時間や労力の無駄が多く、 しかも限られた時間に欲張って物事をこなそうとするせいで、気持ちにも時間にもゆとりがない状態を続けて来たのだった。
そんな貯め込み、詰め込み主義とオーバーロード気味のライフスタイルは、物質至上主義だった Earth / 土 の時代のもの。 風の時代の空間を実現した今では、それが如何にこれからの時代にそぐわない生き方であるかを改めて実感しているのだった。




年末の大掃除&生活空間再構築では、バスルームやキッチンの収納も徹底的に行ったけれど、その結果、かなり処分することになったのが食器と鍋。
私は自営業を営んでいることもあり、金運を大きく左右する水回りについては 決して掃除を怠ったことは無いと自負しているけれど、 年末にはタイルの隙間まで真っ白にする徹底的な大掃除を敢行。 そのプロセスでは もちろん冷蔵庫の中の大掃除も行ったけれど、その時に虫の知らせか、それとも徹底的にキレイにしたいという意志によるものか、 突如必要性を感じたのが、部品を外さないと取り出せない野菜室の引き出しの下と裏側の掃除。
これまでは その部分が見えない上にアクセス不能とあって「こんな場所を汚しているはずはない」と考え、わざわざ引き出しを外してまで掃除をしようは思わなかったけれど、 何故か今回はどうしてもその部分にこだわってしまい、爪が割れる思いをしてまで 引き出しを取り外した私が目にしたのは、今もトラウマで 食欲が失せるような光景。 そこには何故かオレンジ色の水が溜まっていて、2本の太くて長い髪の毛が浮いていたのだった。 その髪の毛は猫毛の私の3本分と言える太さで、絶対に自分の頭髪ではないと言い切れるもの。 オレンジ色の水も冷蔵庫の水滴とは思え無い量で、色の正体も、何処から出た水かも全く不明。 そもそも私はもう20年以上、ケチャップやオレンジ・ジュースを冷蔵庫に入れたことは無いし、 数年前からトマトが苦手になったことから、今の家に引っ越してからはトマトソースを料理した憶えも無く、 トワイライト・ゾーンに迷い込んだ気分を味わってしまったのだった。
しかも数年前に引っ越してきた際の このアパートはNewly Renovated、すなわち改装したばかりで、アプライアンスは全て新品。 「髪の毛は改装作業後の掃除婦のものだろうか?」、「でも新品の冷蔵庫を掃除する必要は無いはず…」と考えを巡らせたけれど、 とにかく私にとって その光景のおぞましさは 極めてショッキングなもの。新しい年と時代を迎えるに当たって その除去が出来たことに大きな安堵感と 不思議な幸福感を覚えてしまったのだった。

完璧に掃除をした後の冷蔵庫は、信じられないほど清潔に感じられただけでなく、 冷蔵庫の中身を捨てたり、減らしたりした訳ではないのに、以前よりもオーガナイズされて、ヘルシーな空気の流れを感じるようになったのは 大きな変化。
そのことは冷蔵庫に止まらず、今回はクローゼットや収納棚等、外から見えない場所を徹底的に整理したけれど、 それによって部屋に流れる空気や雰囲気が 大きく変わったことは驚くべきに値するのだった。




さて私が 水周りの掃除の徹底と共に、日頃から家の中で心掛けて来たのは 装飾品以外の物を放置しないこと。 これは貧しい家ほど外に物が出たままで、大金持ちの家では 決して物が出ていないことを 悟ってから実践してきたことだけれど、 風の時代を迎えるステップアップとして 私が行ったのが、 幸運をどんどん招き入れて、その運気が高まるようなフロウ(流れ)を生み出すこと。
そのために行うべきは視野や 空気の流れを遮るものを除去することで、私の場合、コンピューター・ディスプレーの位置を変え、仕事用デスクの上にあった 書類用トレイを撤去したけれど、その途端にデスクの上に溜まらなくなったのが書類や郵便物。 今となっては 「このペーパーレスの時代に、何故あんなに多くの書類や郵便物が机の上に放置されていたのだろう?」と不思議に思えるほど。

運気とエネルギーのフロウを生み出すには、部屋全体が見渡せる 心地好い空間が広がっていることは必要不可欠。 とは言っても、その広い空間が 引っ越す前の空っぽの状態のように殺風景であったり、どんより静まり返った雰囲気であった場合は 運気が寄り付かず、パワーやエネルギーが宿らないのは言うまでもないこと。また以前に別コラムで書いたことがあるけれど、 部屋を広く見せるために家具を壁にくっつけて、中央に穴が空いたようなスペースを作るのも、運気が寄り付かず、フロウが生み出せない生活空間になってしまうのだった。

風の時代に大切なのは 気とエネルギーが滞り無く循環する環境に暮らすこと、流れるように効率良く、機能的かつ スピーディーに動き、考え、気持ちを切り替えること、 ゆとりがあって自由であること、そして自然体で居られることで、これらを実践することが時代の風や波に乗れる生き方。 更に言えばテクノロジーや便利なガジェットの活用を積極的に行うべきなのが風の時代で、特にサウンドシステムにお金を掛けることが奨励されるのだった。

執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。 Eコマース、ウェブサイト運営と共に、個人と企業に対する カルチャー&イメージ・コンサルテーション、ビジネス・インキュベーションを行う。
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