Mar. Week 3, 2023
“Hot Pink Sold Out Sneakers”
ホット・ピンク・ソールドアウト・スニーカー


昨年春に発表されたヴァレンティノ2022年秋冬コレクションに登場したのが、後に”バービーコア・トレンド”の目玉になる オール・ホット・ピンクのアウトフィット。
レディースだけでなく、メンズラインでも展開されたオール・ホット・ピンクのスタイルは ヴァレンティノのスポークス・モデルになっていたゼンダイアやF1レーサーのルイス・ハミルトンらが それぞれヴァレンティノの広告で着用しただけでなく、 レッドカーペット上でも披露していたもの。
「2022年はヴァレンティノ・ピンクの年」と言われたほど、 男女を問わずセレブリティが着用していたのがヴァレンティノのホット・ピンクで全身を固めるスタイルなのだった。




このホット・ピンクのカラー・トレンドは2023年にも継続していて、ヴァレンティノではホット・ピンクのアイテムがまだまだ飛ぶように売れていることから、 そのウェブサイトでもピンク・コレクションのページが継続中。 2023年には、実写版の「バービー」映画も公開されるとあって、世の中全体でも まだまだ続いているのがホット・ピンクのブーム。
そんな中、2023年春シーズンにようやくレディース・サイズでも入手できることになったのが、 2022年秋冬シーズンにはメンズでしか登場していなかったヴァレンティノのホット・ピンクのシングル・トーン・スニーカー。 厚めのソールから、トップ、レース、ラベルまで全てホット・ピンクのこのスニーカーは、 とにかく目を惹くフットウェア。 ピンクでありながらも女々しさが無く、 都会的で、男性達も好んで履いていたシャープなイメージ。
先シーズンのヴァレンティノ・ブティックには、このスニーカーの女性サイズを探す問い合わせが殺到していたとのことで、 それに応える形で登場したのが今シーズンのレディース版ホット・ピンク・スニーカーなのだった。




ホット・ピンクのシングル・トーン・スニーカーは発売と同時に、主要サイズが完売する大人気。 現在アメリカの取扱店では最も小さいサイズ35と、最も大きいサイズ41が僅かに残っているだけ。 しかも男性のスニーカーベッドのように、履き潰し用と保存用の2足を購入する女性客も現れるカルト人気ぶり。 
ちなみにレディース版のスニーカーは、プラットフォームとまでは言わないまでも メンズよりも若干厚底のデザイン。 ピラミッド・スタッズのアクセントがあしらわれていて、そのピラミッド・スタッズのデザインは ソールの壁面にも凹凸のアクセントとしてあしらわれているもの。
シューレースは、極太サイズで、結ばなくてもフィットが保てるスタイルで 微妙なレザー切り替え、オープニングのサイド・カットなど、 細かいディテールが計算されているのがこのスニーカー。
ワークアウト用にデザインされた訳ではないので スポーツには向かないものの、 スタイリッシュな立ち姿、歩く姿、履いている足の写真などをソーシャル・メディアにアップするには最適と言えるほど フォトジェニックなスニーカーと言えるのだった。




ここまで誉めるほどなので、私もこのホット・ピンク・スニーカーを入手した1人であるけれど、 私がこのスニーカーで特に気に入っているのは、やはりインパクトがあって洗練されたホット・ピンクのトーン。
アメリカには ”Pink Person/ピンク・パーソン”という言葉があるけれど、これは インテリアや持ち物、衣類にピンクを好み、ロマンティストでフェミニン、ヒロイン願望が強く、時に男性に媚びる女性。 年齢を重ねても少女趣味が抜けないことも指摘されるけれど、男性には好かれても、女性、特に自立している女性が嫌うのが”ピンク・パーソン”。 このスニーカーは、そんなピンク・パーソンと思われることが決してないヴィヴィッドでインパクトのある自己主張のピンク。
さすがに全身このピンクのアウトフィットは 私にはトゥーマッチであるけれど、オール・ブラック、オール・ホワイト、 もしくはオール霜降りグレーのアウトフィットには格好のカラー・アクセント。 景気の先行きが危惧されるご時世では、ドレスアップよりアスリージャー・スタイルで外出する機会が増えると思われるだけに、 今後 このスニーカーが大活躍してくれると思うのだった。

執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。 Eコマース、ウェブサイト運営と共に、個人と企業に対する カルチャー&イメージ・コンサルテーション、ビジネス・インキュベーションを行う。
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