NYC is Officially Entering It's Casino Era...
NYCに初のヴェガス・スタイル・カジノがオープン
エンターテイメントを含めた総合施設はAI失業時代に成功するか!?

Published on 5/5/2026


4月28日火曜日に正式オープンしたのがニューヨーク市初の本格的なカジノ。 これが位置するのはJFケネディ空港にほど近いクイーンズのオゾンパーク。アクエダクト競馬場に隣接するビルで、既存のハイアット・リージェンシー・ホテルとのコンプレックス施設。 カジノを経営するのはマレーシアのギャンブル企業、リゾート・ワールドで、 そのニューヨーク支社は既に10年以上前にスロット・ゲームの運営ライセンスを取得。 以来、数千台のスロット・マシンのみのカジノとして経営をされてきた施設を大幅にアップグレードし、 ブラックジャック、クラップス、バカラ、ルーレット等を240台以上のテーブル・ゲームを提供しながら、コンサートホール等のエンターテイメント施設も備えた総合娯楽施設としてオープンしたのがこのカジノ。
オープン当日は地元の名士や著名人、取材メディアが押しかけて盛大なセレモニーが行われ、 早速ゲスト達がギャンブルに興じていましたが、そのビジネスの性格上、クイーンズの地元民はミックス・リアクション。しかし AI失業時代に1200人の新規雇用をもたらすことも伝えられているのだった。



カジノに行かないギャンブル人口が増えるアメリカ


リゾート・ワールドの開発総費用は50億ドルで、7,000人収容のコンサート・シアター、コンベンション・ホール、50エーカーの公園スペース、3,000戸の従業員住宅、 公共交通機関との接続等がプロジェクトに含まれ、カジノにはエンターテイメントを楽しみながらギャンブルが出来るエリアも盛り込まれるとのこと。
クイーンズ出身のヒップホップ・アーティスト、ナスがこのプロジェクト初の提携アーティストとなっており、 かつてブルックリンが「マンハッタンよりホットなボロー」と言われたように、これからはクイーンズを「お金を呼ぶボロー」にするのが同プロジェクトのスローガン。
国際空港に近いとあって、ニューヨーカーだけでなく旅行者もターゲットにするリゾート・ワールドですが、その所得レベルのターゲットは現在減りつつあるミドルクラス。 競馬場が近いとあって、そもそもギャンブル好きを狙ったロケーションではあるものの、コンサートやコンベンションが目的でやって来た人々を 長時間滞在させ、グルメ、スパ、ギャンブルといったこれまでNYでは経験できなかった総合的な娯楽を提供ていくとのこと。

アメリカではカジノと言えばネヴァダ州ラスヴェガス、そして東のヴェガスと呼ばれたニュージャージー州アトランティック・シティが代表的な存在。 後者ではかつてトランプ大統領もタージ・マハールというカジノを経営し、倒産に追い込まれたのは有名な話。
しかしラスヴェガスもアトランティック・シティも、パンデミック以降はカジノの来店客が激減。 特にラスヴェガスは昨年から、アメリカに最もインバウンド旅行者を送り込んでいたカナダが トランプ氏に猛反発してアメリカ旅行をボイコットした影響で、ホテルもカジノも売り上げが激減。 また昨今は幾つもの州でオンライン・ギャンブルが合法化され、わざわざカジノに行かなくてもギャンブルが出来る時代。 加えて”ポリマーケット”や”カルシ”といった予測市場の人気が高まり、スポーツの結果から、選挙の行方、公定歩合、セレブリティの結婚&離婚までもが ギャンブルの対象になり始めたことから、アメリカでは徐々にカジノに行かないギャンブルが主流になりつつあるのだった。




2030年までにNYCにオープンする更に2軒のカジノ


そんなご時世ながら2030年までにNY市には更に2軒のカジノがオープン予定。 そのうちの1軒目はNYメッツの本拠地でシティ・フィールズの50エーカーのパーキング・スペースに建設される ハードロック・ホテル&カジノ(写真上、上段)で、メッツのオーナーでもあるビリオネア、スティーブ・コーヘンがパートナーになったプロジェクト。
ここはテニスの全米オープンが行われるビリージーン・キング・テニス・センターも目と鼻の先で、2030年6月開業予定。5000台のスロットマシン、375のディーラー・テーブル、30のポーカー・テーブルを擁する大型カジノで、 ホテルの客室は1000室、それ以外にコンサート・ホール、巨大なグルメフードホールやスパも備えた総合施設で、80億ドルを投じたメガ・プロジェクト。

もう1つはブロンクスのフェリーポイント・パークに建設予定のバリーズ・ブロンクス・カジノ。(写真上、下段) こちらは2025年12月に開業の認可を受けたばかりで、2030年を目途に開業に漕ぎつける予定。 この予定地は、トランプ氏がブロンクスに所有していたゴルフ・カントリー・クラブに隣接し、トランプ・エンタープライズの20年リースが続いていた土地。 バリーズはそのリースを引き継ぎ、カジノ運営ライセンスを取得しており、トランプ氏には最低1億1500万ドルが支払われているとのこと。
当初このプロジェクトは反対多数で潰されかけましたが、それに拒否権を発動して救ったのがトランプ氏との癒着でニューヨーカーに反発を買い、再選出馬の断念を強いられたエリック・アダムス元市長。 この曰くつきのプロジェクトは、50万平方フィートのカジノ、スパと会議スペースを備えた500室のホテル、2,000席のエンターテイメント施設、 4,660台収容の2つの駐車場等、総面積300万平方フィートの複合施設になるとのことで、 何方のカジノも建設時だけでなく、運営に際しても雇用と地元経済の活性化をもたらすと期待されるもの。
しかし反対派はAI失業時代、物価高騰という経済の不安を抱える中で人々がギャンブルに興じるリスクや、カジノ周辺の治安を危惧しており、 24時間営業のカジノに隣接される巨大駐車場に 車生活のホームレスが住み着くことを恐れる人々も少なくないとのこと。 また「この物価とレントが高いNYで、人々がギャンブルに興じるだけの可処分所得がどの程度あるか」という疑問が聞かれる一方で、 「今後はAI失業によって、ギャンブルしか収入源が無い人々が増える」ことも見込まれるのが現在。
いずれにしても残り2軒がオープンするまでは、リゾーツ・ワールド・ニューヨークシティがNY唯一の本格的カジノとして 独り勝ちが出来る状況。そのためリゾーツ・ワールドのビジネス動向が、今後NYにカジノ・ビジネスが根付くかを占う指針とも言われるのだった。

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