House of Spade on Park Avenue, Upper East Side in Manhattan
デザイナー、ケイト・スペイドが生涯の最期を過ごした
マンハッタン、パーク・アベニューのアパート

Published on 6/16/2018


6月5日火曜日に自宅での自殺が伝えられたデザイナーのケイト・スペイド。
1993年に夫、アンディ・スペイドをパートナーに ブランドをスタートし、バッグ・ブランドとしてどんどん成長したのがケイト・スペイド。 やがて1999年にブランドの56%を大手百貨店、ニーマン・マーカスに約37億円で売却。 残りの44%も2006年までに全て売却していますが、 このアッパー・イーストサイド、パーク・アベニューのアパートは、1999年のブランドの売却益の約10%に当る 3.5億円を投じて購入したもの。
その後もケイト&アンディ・スペイドは、カリフォルニアのナパや ハンプトンにも別荘を購入していますが、 夫妻と娘のフランシスが最も時間を過ごしたのがこのアパート。 特に2006年にファッション業界から手を引いて 2016年に新ブランド、フランシス・ヴァレンタインの立ち上げで カムバックするまで 子育てに専念していたケイト・スペイドにとって、同アパートは彼女にとってのセーフゾーンとなっていた場所。
2017年にアンディ・スペードが近隣のアパートで別居生活するようになってしまいましたが、 そのインテリアには 2人の独特のトラディショナルで キッチュで エクレクティックな持ち味に満ち溢れているだけに、 ここに1人で暮らすことが ケイトにとって辛かったのでは?と窺わせる空間になっています。





絵画やスケッチが壁の随所に飾られたエントランス・ホール。扉に貼り付けてあるのは 娘、フランシスの スケッチやメッセージ。でも玄関の扉に多数の貼り紙をするのは風水の見地からは奨励されないものとなっています。
飾られたフレームのアートは、デッサンからウォーター・カラーまで 様々なスタイルで、2人のアートの好みのエクレクティックさが反映されています。





写真上はエントランス・ホールの正面のメイン・リヴィング。 ゆったりとした空間で、ファイヤープレースの上のダイナミックなペインティングやモダンなスカルプチャーが 引き立つインテリア。アートはコンテンポラリーでもファニチャーやラグジュアリアス はクラシックなスタイルで そんなコントラストが見事に調和した空間になっています。



メイン・リヴィング・ルームの玄関から向かって右側の空間。反対側はフォーマル・ダイニング・エリアですが、 こちらは真っ赤な壁が鮮やかなスタディに通じる部分。スタディと仕切る扉の窓の部分はガラスではなく 鏡で、 扉を閉めた時のスタディ内でのプライバシーが守れるようになっています。



真っ赤な壁のスタディ・ルーム。壁のカラーに負けないインパクトのあるファニチャーとアートが飾られているエリア。 親しい友人を招いた際に談笑を楽しんだのがこの部屋で、小さな空間なので よりインティメートな雰囲気。 夜のダークな照明だと落ち着いた、温かみのある印象になるのがこの空間です。




メイン・リヴィングに隣接したフォーマル・ダイニング・ルームはテーブルの真上にアンティークのシャンデリアをフィーチャー。壁のセンター・ピースに カラーアクセントとなる真っ赤なコンテンポラリー・アートのペイントが飾られたインパクトのあるインテリア。 写真上、左側はダイニング・ルーム内のリヴィング側の壁で、ウィンドウ・ドレープとアートが 何とも言えないコーディネートを見せながら、ブルーのキャビネットがスタイリッシュなアクセントになっています。




写真上は左が子供部屋で、右側がゲスト・ベッドルーム。 いずれもフレームと壁の色で、異なる雰囲気を演出している例。 子供部屋は、フレームのマットのカラーをブルー、レッド、イエローなど バラエティを持たせることで、子供の創造性を高めるようなカラフルさを演出。
ゲスト・ルームはアンティークのベッド、ブルーの壁、イエローのスロー、壁のヴィンテージっぽいアートが まるでヨーロッパの古い邸宅のような雰囲気を演出しています。




写真上はどちらもマスター・ベッドルーム。ケイト&アンディがポーズをしているフォトは、GQの取材に応じた時のもの。 アートにフィーチャーされたイエローのドットと、ベッドとオットマンのカラーがコーディネートされ、 そのアートの背景のモスグリーンが、ベッドのクッション、ヴェルヴェットのチェア、ランプのベース、 窓のドレープとコーディネートされ、さり気ないながらも 詳細まで計算されたインテリアとなっています。





キッチンとそれに隣接したカジュアル・ダイニング・エリア。ブラック&ホワイトのフロア・タイルが レトロシックを演出する空間。建物自体が古いので、窓は上下に開閉するスタイル。 ブラインドやカウチもブラック&ホワイトで統一して、 自然光の中で、ほのぼのと朝食やランチが楽しめる雰囲気を演出しています。




複数のバスルームがあるアパートですが、右側はマスター・ベッドルームに隣接するマスター・バスルーム。 どちらも壁紙はグリーン。バスルームに限らず、 随所にグリーンとブラック&ホワイトがあしらわれているのがスペード邸のインテリアの特徴となっています。 ちなみに左のバスルームのゼブラのウォール・ペーパーはニューヨークではとても良く知られる有名なパターンです。




ベッドルームに通じる廊下もグリーンのストライプの壁紙で、フレームが壁をデコレートしています。
写真右は、GQマガジンの取材のフォトグラファーのリクエストに応じて、入り口のホールエリアでポーズしているケイト&アンディ。 スクールガールのようなトップにホワイトのチュチュとレギンスを合わせたケイトのファッションは、 彼女ならではのもの。シューズのチョイスにも独特のセンスを感じさせています。


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