Fine Dining is Booming Again in NY,
Daniel Boulud’s Le Pavillon

再びファイン・ダイニングが盛り上がるNYで最も予約が取れない
話題のレストラン、ダニエル・ブリュ―のル・パヴィリオン

Published on 09/24/2021


2021年5月19日、NYでパンデミック対策のレストラン営業時間とキャパシティ制限が解除されたこの日に オープンしたのがここにご紹介するル・パヴィリオン。 当日ビル・デブラジオNY市長がテープ・カットに姿を見せ、プレスが大々的に報じた同店のオープニングは いろいろな意味でNYにとって重要と言われたイベント。
というのも同店のロケーションは、現在、ワン・ワールド・トレードセンター、セントラル・パーク・タワー、111 West 57 St.に次ぐNYで4番目の高層ビルとなったワン ヴァンダービルトの2階。 同ビルはパンデミック中にも関わらず、オープン時にオフィス・テナントの殆どが埋まったことで知られ、 同ビルの影響でグランド・セントラル駅の利用者が増えることから、駅自体もビル建設プロジェクトの一環として改装されたメガ・プロジェクト。 それだけでなくグランド・セントラル駅と同ビルの間のヴァンダービルト・アベニューが パブリック・パークにとして生まれ変わっており、 NY市の多大なバックアップを受けて誕生したのがワン ヴァンダービルト。
その中の目玉レストランが ル・パヴィリオンで、同店を手掛けたのはNYのトップ・フレンチ・シェフの1人、ダニエル・ブリュ―。 パンデミック中にデリバリーでコンフォート・フードを味わっていたニューヨーカーを 再びナイトアウトとハイエンド・ディナーを楽しむライフスタイルに引き戻す重責を担ったオープニングとして注目されたのが同店です。






ル・パヴィリオンは前述のようにワン ヴァンダービルトの2階に位置し、巨大なウィンドウ・ウォールからグランド・セントラル駅、クライスラー・ビルディングの絶景が望めるロケーション。 その抜群のビューをバックグラウンドに位置するのが全46席のスクエア・シェイプのバー・カウンターで、同店はマティーニのバラエティを始め 優秀なカクテル・メニューが充実。
天井が高く、モダンでありながら ふんだんに木々の緑を取り入れたエコ・コンシャスかつダイナミックなインテリアは、 ビジネス ディナーのメッカになるモダンでビジネスライクな要素がふんだんに盛り込まれたもの。 実際にル・パヴィリオンが位置するミッドタウンには広告&マーケティング企業が多く、加えてヘッジファンドを含む大手金融企業がオフィスを構えるのも 今やファイナンシャル・ディストリクトではなくミッドタウン。ワン ヴァンダービルトのテナントにも大手金融企業のテナントが入っており、 同店が一番のターゲットにするのはそんなビジネス・ディナーの客層。 それだけに、ワインやシャンパンは高額ボトルのラインナップが豊富に揃っています。
インテリアについては、現時点では賛否両論で モダンなビル内の視覚的なスペクタクルを楽しむ声がある一方で、 「ホテルのロビーで食事をしているような気分」、「天井が高く、無機質で落ち着かない」というリアクションも聞かれるのが実情。 9月初旬には店内の木々の一部に小バエが大量発生し、来店客のグラスやパン皿の上にハエが落ちて来るトラブルに見舞われたことも伝えられましたが、 この問題は程なく解決しています。







シェフのダニエル・ブリュ―が ”シーフード・レストラン” と語るだけあって、シーフード・メニューが充実しているのがル・パヴィリオン。
同店のために発案された”オイスター・ヴァンダービルト”は、”オイスター・ロックフェラー”をアレンジしたディッシュで、 カキをクリーミーソースでカバーして、グリーン・シーウィードのクラストで焼き上げた名物メニュー。
シーフード・レストランとは言いながらも、 ファースト・コース、セカンド・コースは、Mer (Sea/海) と Terre (Land/陸)のカテゴリーに分かれていて、 前者がもちろんシーフード、後者が肉料理とヴェジタリアン・メニュー。
現時点でアペタイザーの人気メニューになっているのが、前述のオイスター・ヴァンダービルトとイエローフィン・ツナ。 そしてペイズリー柄のように盛り付けられたオクトパス。 メインの一番人気はメイン産のロブスターのグリル。
お値段はアペタイザー、メイン、デザートの3コースが125ドル。ロブスター・ディッシュはそれに8ドルが加算されるなど、一部の高額食材料理には追加料金が生じるシステムになっています。








ル・パヴィリオンでサーヴィングされるパンはインハウスで毎日焼いたもので、ビル内の1階には ル・パヴィリオンのベーカリー & コーヒーショップもオープン。
デザートで人気なのはクリーミーなミルク・チョコレート・ムースにクリスピーなヘーゼルナッツのプラリネ・ヌガーのコンビネーションが絶妙のノエぜ(ヘーゼルナッツ)・ショコラ、 シトロン・フレーズ(レモン、ストロベリー、メレンゲのタルト)、そしてダーク・チェリーをあしらったブラック・フォレスト・ケーキ。 デザートの後にはピスタチオとキャラメルのミニ・クリーム・パフ(シュークリーム)がサーヴィングされることになっていて、 これも好評になっています。

ル・パヴィリオンは前120席ですが、現時点では数カ月先まで予約が一杯という大人気ぶりで、 文句なしに今NYで最も予約がとり難いレストランの1つ。 これまでは46席のバーエリアであればウォークインでも雰囲気が楽しめしたが、 10月21日からワン・ヴァンダービルトのオブザベーション・デッキがオープンし、ニューヨーカーと旅行者の双方の ヴィジターが増えることから、今後はバーエリアも座席確保も難しくなる見込みです。

Le Pavillion
One Vanderbilt Ave. New York, NY 10017
TEL: (212) 662-1000
ウェブサイト:https://lepavillonnyc.com/




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