Nov. Week 1, 2022
“Louis Vuitton’s 200 Trunks, 200 Visionaries”
ルイ・ヴィトン 200 トランク 200 ヴィジョネア


世界13カ国を巡って、ファイナル・ストップのNYにやってきたのが ”ルイ・ヴィトン 200 トランク 200 ヴィジョネア” のエキシビション。
10月14日からスタートしたこのエキシビションが行われているのはマディソン・アヴェニュー60丁目、2019年まではバーニーズ・ニューヨークだった建物。 その外壁をカラフルなストライプでペイントしているので、前を通るだけで何か大きなイベントが行われているのが分かるけれど、 “Louis Vuitton’s 200 Trunks, 200 Visionaries” は1821年に生まれ、1854年に自らの名前をつけたブランドを立ち上げたルイ・ヴィトンの生誕200周年を祝う企画で、 エキシビションのツアーは昨年からスタートしているのだった。
展示されているのはルイ・ヴィトンのオリジナルで、1850年代の発売時には革命的とまで言われた直方体のティトゥラー・トランク。それをブランク・キャンバスに見立てて 様々な分野のアーティストやスペシャリストが思い思いにデコレートした作品200点。 この200点はNYでの展示が終わり次第、サザビーズでオークションにかけられ、その売り上げがチャリティに寄付されることになっているのだった。





エキシビションで展示されるトランクを手掛けた200人のクリエーターの顔ぶれは、元ヴィトンのデザイナー、マーク・ジェイコブス、 ルイ・ヴィトンの店舗デザインを手掛けるピーター・モレノ、ルイ・ヴィトンと完売コラボを手掛けたシュプリーム、ルイ・ヴィトンのショーでメークアップを担当するパット・マクグラス、 ブランド・アンバサダーを務めていたKポップのBTS、ルイ・ヴィトン・メンズのミュージック・ディレクターを務めているDJ、ベンジー・Bといった、 ヴィトンのビジネスに関わっていた人々に始まり、 アストロジストのスーザン・ミラー、サイエンティストのスコット・バリー・コフマン、アクティビストのグロリア・ステイネム、メディア・アーティストのリフィック・アナドル、 フォルナセッティ、パイロットのフランキー・ザパタ等、多岐に渡る分野からの早々たる顔ぶれ。
著名アーキテクトのフランク・ゲーリーや、前述のピーター・モレノ、ベンジー・B等、一部のアーティストはトランクだけでなく、それを取り囲む空間ごとデザインする権限が与えられていて、 単調になりそうな同じトランクの展示に様々なストーリーや変化がもたらされているところはヴィトンのクリエイティブ・チームの手腕と言えるのだった。








エキシビションはエントランス正面に展示された レゴでクリエイトされたルイのバースデー・ケーキのプレゼンテーションからスタートし、その横の通路を抜けて展示会場に入るところから、2階、3階の展示まで、 決まった道順通りに閲覧して行くようにデザインされていて、1階の目玉は船の積み荷置き場のように トランクがこれでもかで重ねてあるセクション。2階は個々のアーティストがクリエイトした小部屋空間がいくつもあり、3階はカラフルな床と天井、パーテーションで上手く区切られたフロアに 個々のトランクが展示されているプレゼンテーション。
ニューヨークだけの目玉になっているのはブルックリン・バルーン・カンパニーがクリエイトしたバルーン・ルームで、 その名の通り部屋中にびっしりカラフルな風船でデコレートされた空間は来場者に大人気。 エキシビションを見終えて1階に降りてくるとギフトショップを兼ねたブティックがあり、地下に降りると トランクのミニチュア・ヴァージョンを自分でデコレートできるクラフト・セクションもあって、至れり尽くせり。 大人も子供もその場にある道具やペイントで、思い思いのデコレーションを楽しんでいるのだった。








エキシビションは無料で、人が多過ぎると展示の魅力が半減することを考慮して、きちんと入場制限がされているので、写真を撮影しながらゆっくり時間を掛けて眺められるのは大きな魅力。 でもそのせいで連日のように行列が出来ているけれど、ウェブサイトから事前に時間指定の予約をしておくと、メールで送られてきたQRコードをスキャンしてもらうだけで待たずに入場が可能。
期間中は、ビル内にあるバーニーズ時代からの人気レストラン、Fred/フレド もエキシビション・テーマのインテリアとテーブル・セッティングになって、 こちらのテーブルもウェブサイトからの予約が可能。 時間は毎日午前10時から午後8時までであるけれど、ホリデイは時間が短縮されるとのこと。

今のニューヨークは以前のこのコーナーでもご紹介したバスキアのエキシビショングスタフ・クリムト:ゴールド・イン・モーション等、優秀なエキシビションが多いけれど、 ”ルイ・ヴィトン 200 トランク 200 ヴィジョネア”は 「無料でここまで楽しませてくれるなんて!」と感謝の気持ちが沸いてしまうイベント。 じっくり見て回ると1時間半程度が掛かるけれど、コンセプトがシンプルなだけに クリエーターや説明されるバックストーリーを理解して眺めれば眺めるほど、興味深いエキシビションと言えるのだった。
期間は12月31日の大晦日までで、前述のように以下で予約をすると並ぶこと無しに、直ぐに入場することが可能です。

Louis-200-NYC 予約ウェブサイト:louis-200-nyc-reservations.com.

執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。 Eコマース、ウェブサイト運営と共に、個人と企業に対する カルチャー&イメージ・コンサルテーション、ビジネス・インキュベーションを行う。
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