船の輸送コンテナがモダンな大邸宅に! 低コスト、スピード建築で
今トレンディングなシッピング・コンテナ・ハウス
Published on 11/27/2020
このところ、建築業界でトレンディングになっているのがここにご紹介するシッピング・コンテナ・ハウス。
タイトルにもあるように低コストで、スピーディーに建てられるシッピング・コンテナ・ハウスは
パンデミックに入ってからは自宅敷地内の離れとして建てる人々が増えている他、
さら地を安価で購入して、そこに一から家を建てる人々にとって格好のチョイスになっています。
以下はそのバリエーションですが、サイズやスタイルは様々。
シッピング・コンテナは非常に丈夫で、これを重ねたり、カットして窓や扉を作る作業は
一軒家を建てるよりシンプルかつ簡単。重ねる際にはクレーン車が必要ですが、中にはDo It Yourselfで自分でシッピング・コンテナの
オフィススペースや個室を作ってしまう人は少なくないのが実情です。
以下ではシッピング・コンテナ・ハウスのアップスケールな邸宅をインテリアも含めて2軒ご紹介。
どちらもコンテナのディテールが有効にインテリアに生かされたスタイリッシュな邸宅になっています。
ニュージーランド、ワイカトのブラック・エクステリア・ハウス
写真上は、ニュージーランド、ワイカトで12のシッピング・コンテナを用いて建設された邸宅。
コンテナはリサイクルで オリジナルはクリーム色ですが、それをブラックにペイントしてシャープなイメージを演出。
大きな窓をフィーチャーして、自然光を取り入れた開放的な空間に仕上げられています。
写真上は1階のリヴィング・エリア、広々としたスペースで、2本のメタル階段とバルコニーがメインになったフィーチャー。
コンテナの凹凸が、そのまま壁に生かされ、コンテナの扉もそのままベッドルームの扉の役割を果たしています。
写真上2枚は上段がメディアルームとバスルーム、下段がマスター&ゲスト・ベッドルーム。
とてもシッピング・コンテナで建てられたとは思えない雰囲気ですが、バスルームの天井やゲスト・ベッドルームの天井
コンテナの凹凸が見られ、それがインテリアに独特のインダストリアルな味わいを与えています。
写真上は邸宅を取り囲む広大な芝生の環境とプールサイド。
ニュージーランドという土地が可能にする独特の環境の中で、このシッピング・コンテナ・ハウスは極めてユニークな邸宅になっています。
カリフォルニア州、サンタバーバラのアップスケール・レジデンス
カリフォルニア州サンタ・バーバラ・カウンティと言えば、ハイエンドな高級住宅が多いエリア。
そのエリアにシッピング・コンテナの邸宅を建設するにあたっては、地方自治体の許可が必要で、
その許可を取得してこの地域初のシッピング・コンテナ・ハウスとなったのがこの大邸宅。
オーナー夫妻は夫がエンバイロメント・ロイヤーで妻がデザイナー。
リサイクルのシッピング・コンテナを住宅にするのがトレンディングになっているのを知った夫妻は
まずデザイン会社を雇い、次にそれを具現化してくれる業者を雇い、
このエリアの住宅と比べて見劣りのしない、オーナー夫妻のフィロソフィーに叶ったサステイナブルな邸宅を実現しています。
写真上は1階のプールに面したインドア&アウトドア・エリア。ウィンドウ・ウォールをオープンにすると、キッチンやリヴィングがプールサイドと一体化するデザイン。
この邸宅はシッピング・コンテナとメタルの骨組みを被うように建てられていて、キッチンの裏には2階フロアに用いられているよりもサイズが小さなコンテナがストアレージ&パントリー・エリアとして
そのまま使われてインテリアのアクセントになっています。
写真上はエントランスと二階に向かう階段。ウッド、ガラス、メタル、コンクリートがモダンにミックスされたインテリア。自然光がふんだんに取り込める工夫がされ、
電力消費を最小限にしています。2階にはマスター・スウィートと、2つのゲスト・ベッドルームがあります。
写真上は2階のゲスト・ベッドルームとゲスト・バスルーム。2つのゲスト・ベッドルームにはそれぞれプライベート・バスルームが隣接しています。
写真上はいずれもマスター・スウィートの写真。ベッド後ろの部分がクローゼット、そのさらに奥にマスター・バスルームがあり、階段の横の外通路を使わなくても、
マスター・スウィートの中で移動が可能になっています。
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