David Bowie's SoHo Apartment on the Block & Bowie 75 Boutique
生誕75周年のデヴィッド・ボウイが生涯の最期を過ごした
ソーホーのアパート & ボウイ 75 ブティック

Published on 11/5/2021


2016年1月12日に69歳でこの世を去ったデビッド・ボウイ。 長く肝臓がんとの闘病が伝えられていた彼の死の直後には、 彼が妻でモデルのイマンと後世を過ごした285 Lafayette St.の前に大勢のニューヨーカーとファンが献花に訪れた様子はまだ記憶に新しいところ。
デヴィッド・ボウイはかつてセントラル・パーク・サウスのエセックス・ハウス内のアパートに暮らしたこともありましたが、SoHoに住んでからの方が 1人で街を歩く姿が頻繁に目撃されており、特に毎朝彼がラファイエット・ストリートを横切ってコーヒーを買いに出掛ける習慣は近隣の人々の間では有名なもの。 プリンス・ストリートには彼のお気に入りのサンドウィッチ・ストアもあり、アパートを出て北側に歩いてワシントン・スクエア・パーク周辺を歩くのは 彼のお気に入りの散歩コース。 プライバシーを重んじるニューヨーカーの見て見ぬふりに守られながら、 ごく普通の生活をしていたことで知られる彼は、ニューヨーカーが認めるニューヨーカーになっていました。
そんな彼の死後5年が経過した2021年夏に1680万ドルという強気の価格で売り出されたのが285 Lafayette St.のアパート。 ボウイが1999年にこの物件を381万ドルで購入したことを思うと、4倍以上の価格をつけている計算になりますが、 たとえ物価が上がっていても、現在は高額不動産ほど値崩れする傾向にあり、よほどボウイに思い入れがあるバイヤーでなければ かなり割高なのがこの価格。
以下では、そのボウイが後世を過ごしたアパートのインテリアと詳細をご紹介すると共に、10月25日にソーホーにオープンした ボウイ生誕75周年のポップアップ企画、ボウイ 75のブティックも併せてご紹介します。





写真上は、リヴィングとダイニング・セクション。ウインドウ・ウォールが当たり前の最新物件に比べると非常にレトロな雰囲気ですが、 デヴィッド・ボウイのようなセレブにとってはプライバシーが守り易かったと思われる造り。
天井の高さは約3.4メートル。 テラスを除くアパートの総面積は473平方メートルで、ラグジュアリー・アパートとしては一般的な広さ。 ロケーションは良いものの、この広さとアパートの築年数を考慮すると、ボウイがここを1999年に381万ドルで購入したのは悪くない投資でしたが、 それを2021年に1680万ドルで購入するのは決して良い投資とは言えないのは明らかです。



写真上はキッチン。物件自体が古いので、アプライアンスやレイアウトもレトロ的な雰囲気になっています。 このアパートはデヴィッド・ボウイが住んでいたということに価値があるという売り方をしているため、あえて彼が暮らしたままを保存するという名目で、 通常なら改装に最も時間が掛かるキッチンに手を入れないまま売りに出されています。


写真上はスタディ(書斎)。デビッド・ボウイと言えば生前は読書家として知られており、ウェスト・ヴィレッジ界隈のブックストアに 頻繁に足を運んでいたことが伝えられています。そんなボウイだけに、彼がリヴィングよりも長く時間を過ごしたとも言われるのがこの部屋で、 他の部屋よりもボウイらしさを感じさせる独得の雰囲気漂っています。




写真上はアパート内にある4つのバスルームのうちの1つ。マホガニーのシェルフや壁がクラシックな印象。アプライアンスはキッチン同様のレトロ感覚で、 このキッチンとバスルームが物件の評価を落とす要因になっています。


写真上はプライマリー・ベッドルーム。このアパートは全4ベッドルームで、不動産の資料ではマスター・ベッドルームという言葉が使われていませんが、マスター・ベッドルームに当たる部屋。 ファイヤー・プレースが設置され、バルコニーに直ぐにアクセスが出来る上に、自然光もタップリ入る空間になっています。



写真上はテラスに設けられたカバナと、そのバルコニーからのビュー。テラスの広さは約95平方メートル。 このエリアは市の住宅規制の関係で高層ビルが比較的少ないこともあって、テラスからのビューだけでなく、テラスでのプライバシーも比較的保たれています。




Bowie 75 Pop Up Boutique / ボウイ 75 ポップアップ・ブティック

2022年1月8日で生誕75周年を迎えるのがデヴィッド・ボウイ。 その75日前に当たる10月25日に、上に紹介するアパートのすぐ傍の150 ウースター・ストリートにオープンしたのが、 ボウイ 75 のポップアップ・ブティック。 このキュレーションを行ったのはデヴィッド・ボウイ・エステートで、 ここではボウイ 75のロゴをフィーチャーした、限定のマグカップ、アパレル、ジグソー・パズル、レコード、ボウイ関連の書籍等 様々なグッズやコレクティブル・アイテムが購入できる他、壁にボウイのビデオが映し出され、ボウイ一色のスポット。
店内には、アルバム「ジギー・スターダスト」のカバーに登場したロンドンの真っ赤なフォーン・ブースのレプリカも置かれていて、 受話器を取ると、ボウイの声が聞こえて来るという仕組み。 他にも店内には、コンピューターを通じて天国のボウイにメッセージを送れるセクション、360 リアリティ・オーディオとのタイアップで、 Sonyのスペイシャル・サウンド・テクノロジーを利用したボウイのミュージック・コンテンツが視聴できるセクションなどが設けられています。





ファンが期待するボウイの舞台セットや衣装等のメモラビリアの展示は思いの他控えめで、 その点は非常に物足りない印象。 全体的にブティック自体は無機質な仕上がりで、ボウイファンにとっては期待して出掛けると少々ガッカリするところがあるのも事実。
同様のポップアップはロンドンにもオープンしていて、そちらには映画「エターナル」のプレミアでロンドン入りした アンジェリーナ・ジョリーが子供達と訪れて、大量にアパレルやコレクティブル・グッズを買い込んだ様子が報じられているのだった。
ブティックはNY、ロンドン共に 2022年1月末までの期間限定のオープンとなっています。

Bowie 75 Pop Up Boutique 150 Wooster St, New York, NY 10012


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