Devil Wears Prada 2 Outfits So Far
NYで撮影中の「プラダを着た悪魔 2」、
現時点までに公開された 話題のファッションと、前作との比較

Published on 9/23/2025



2003年に小説がベストセラ―となり、2006年に映画化されて大ヒットとなったのが「Devil Wears Prada / プラダを着た悪魔」。 現在NYで撮影中なのがそのシークウェル「Devil Wears Prada 2 / プラダを着た悪魔 2」。 2026年5月1日に封切り予定のこの作品には、主演のメリル・ストリープが 「シークウェルには出演しない」というキャリア・ポリシーを破って出演に合意。 もう1人のメイン・キャラクター、アンディ・サックスを演じるアン・ハサウェイ、助演のエミリー・ブラント、ナイジェル役のスタンリー・トゥッチというオリジナル・キャストもカムバックしています。
ハリウッドでは、オリジナル公開から時間が経過してシークウェルが作成される場合、新たな企画が無く、ヒット作続編の方が安価に、話題性が得られるという商業目的で 二流作を生み出すケースが多いことから、「レイジー・シークウェル」という言葉がありますが、 ハリウッド・レジェンドのメリル・ストリープがその当たり役でカムバックする同作品が その「レイジー・シークウェル」であるはずはないというのがハリウッド・インサイダーの声。
オリジナル・キャスト以外にはルーシー・リュー、ジャスティン・セロー、TVシリーズ「オフィス」で知られるB.J.ノヴァックらのキャストが既に発表されていますが、 現時点で話題が集中しているのは そのファッション。前作は「セックス・アンド・ザ・シティ(SATC)」のスタイリスト、パトリシア・フィールズがスタイリングを担当。 SATC同様にキャッチーなファッションを見せていましたが、今や時代はすっかり変わって、SATCの続編「And Just Like That」で、 SATC同様のファッションで遊び心を示そうとしたところ、「脚本以上に馬鹿げているのがそのファッション」と酷評を浴びて、番組はシーズン3で終了。
そのせいか「Devil Wears Prada 2」のファッションは、時代背景のリアリティを反映したスタイリングがされている印象。 以下では、現時点までに公開されたアウトフィットをご紹介します。



写真上は、今回の作品でメリル・ストリープ演じるミランダ・プリ―スリーのワードローブ柱になりそうなコーラル・カラーのトレンチ・コートのコーディネート。 プラチナ・ブロンドのショートヘアとの相性も良いアウトフィット。


写真上もメリル・ストリープのコーディネートで、今作品では 前回よりもシリアスなキャリア・クローズが多いのが特徴。真っ赤なエナメル・ヒールは 映画のポスターに登場するエナメル・パンプスに引っかけたコーディネート。


写真上は、アン・ハサウェイ扮するアンディ・サックスのコーディネートで、前作とは打って変わったシリアスなキャリア・パンツルックに、見るからに出版や広告業界で働く女性が愛用する キャリア・ショルダーを肩から下げてのスタイル。足元は歩き易そうなブロック・ヒールのブーツ。


写真上もアンディのキャリア・ファッション、街中ではサングラスをかけてのシーンが多く、服装は変わっても、一貫して同じキャリア・バックを持って居るところが前作とは異なるリアリティ。 右側のオール・ホワイトのパンツルックは、トップの後ろ側がトレーンを引いた個性的なデザインで、遊びのあるシューズをコーディネート。



写真上左は葬儀のシーンと言われますが詳細は不明。スタンリー・トゥッチは、引き続きダンディなスーツ姿を披露していますが、前作よりも遥かに普通かつ、リアリスティックなビジネスマンの 雰囲気になっています。


写真上は現在スケジュールの関係で、最も撮影シーンが少ないエミリー・ブラント。前作同様の赤毛シーンで着用しているアウトフィット、バッグは共にディオール。プラチナ・ブロンドの写真のニットセーターにつけているはメタルのネクタイ。


写真上は、全てアンディのキャリア以外のアウトフィット。ボヘミアン調のテイストで、ファッションをシリアスに捉え過ぎない、肩の力を抜いたスタイルになっています。


写真上もアンディのスタイル・バリエーション。今回はパンツルックが多く、全体的にカジュアル・テーストが強まっているのは時代を反映したスタイリング。



写真上左は、一作目でアンディの女友達、リリィ役を演じ、2作目にもカムバックしているトレーシー・トーマスと、アン・ハサウェイの2ショット。中央はアンと今回の相手役B.J.ノヴァック。 右は今作品で登場するシモーヌ・アシュレー(右側)とポリーヌ・シャラメ(左側)。ポリーヌは、ティモシー・シャラメの姉としても知られます。



上2段は、ヴォーグ誌主催のファッション界のスーパーボウル、METガラを再現した盛大なパーティーのシーン。METガラはメトロポリタン美術館での開催ですが、ロケ地は同じマンハッタンのセントラルパークを隔てて反対側にある、アメリカ自然史博物館。ちなみにメリル・ストリープは76歳。彼女が演じるミランダのモデルである、元ヴォーグ誌の編集長、現在は親会社コンディナスト社のエグゼクティブであるアナ・ウィンターは75歳ですが、メリルが着用する眼の醒めるような真っ赤なガウンは圧巻。このシーンでは多数のモデルが最新のランウェイ・ファッションを纏って登場する華やかさです。


前作のファッションを振り返って…

2006年に公開された一作目では、ファッションに全く興味が無い、ライター志願のアンディが、ファッション・メディアの金字塔、ランウェイ誌編集長のアシスタントとなり、 仕事にシリアスに取り組むプロセスで、トレンディングな最先端ファッションに目覚めて行く様子が描かれていました。アンディのファッションは、第二作目よりも若々しく、フェミニン。 今見てもスタイリッシュですが、現代に比べると優等生ファッション。ファッション関係者のスタイルは、特にパンデミック以降、もっとカジュアルになり、ルールを破って個性を見せるのが スタイリングの醍醐味になっているので、現在のエディターのスタイルとは異なる印象です。


前作のボーイフレンドとの比較!?

既に賛否両論なのが、今回のアンディの御相手役。前作はボーイフレンドのシェフをエイドリアン・グレニアーが演じ、アンディが一時的に心を奪われるイケメン作家をサイモン・ベーカーが演じ、 特にサイモン・ベーカーはここから、ヒットドラマ「メンタリスト」の主役に抜擢されるブレークを見せたのは周知の事実。 今作品の相手役は、B.J.ノヴァックで、アンディも前作から20歳年上になったことを思えばリアリスティックなチョイスですが、女性ファンには少々物足りない印象のキャスティングになっています。


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